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ジョッキーベイビーズ北海道地区予選が行われる

  • 2011年08月02日
  • 北海道地区予選レース
    北海道地区予選レース
  • 優勝した大池さん
    優勝した大池さん
  • 木村さんは兄に続いての出場切符獲得
    木村さんは兄に続いての出場切符獲得
  • ミスシンザンと共に記念撮影
    ミスシンザンと共に記念撮影
  • JRA日高育成牧場高松勝憲場長より招待状が渡された
    JRA日高育成牧場高松勝憲場長より招待状が渡された

 7月31日、浦河町のJRA日高育成牧場ではポニー競馬「第3回ジョッキーベイビーズ」の北海道地区予選が行われた。

 昨年は夏の門別競馬開催時に予選レースが行われたが、今年は第45回浦河競馬祭での一プログラムとして実施され、小中学生9名がポニーと共に出場した。JRA日高育成牧場の1600m馬場・直線コースを使って2レース競い、2レースの獲得ポイント上位2名が東京競馬場での決勝に進む。

 1レース目は直線200m戦。小さな人馬を侮るなかれと、スタートの合図から猛ダッシュでゴールへと瞬く間に通過する。初戦を制したのは木村和士さん(浦河小学校6年生)。序盤から快調に飛ばし、最後までそのスピードを維持して、後続を封じた。僅差の2着には大池悠梨香さん(浦河第二中学校1年生)が入り、上級生がワンツーを占めた。

 2レース目は直線350m戦で、2時間後の発走となった。1レース目よりもポイントが高く設定されており、1レース目で着順が悪くても逆転の可能性が残される。各騎手、レース前の輪乗りではより一層気合いの入った表情で周回していた。

 大勢の観衆と重賞レース前のような報道陣が見守る中、運命のスタートは切られた。混戦の中から飛び出してきたのは1レース目の勝者・木村和士さんと惜敗した大池悠梨香さん。残り100mでは2頭の叩き合いとなり、並んだまま入線した。判定の結果は大池さんに軍配。2レース目の方が高ポイントのため、大池さんが合計ポイントで木村さんを上回り、見事優勝を果たした。総合2位は同じく2連対をマークした木村さん。この2名が東京競馬場への切符を手にした。

 表彰式ではJRA日高育成牧場の高松勝憲場長から第3回ジョッキーベイビーズの招待状とステッキが贈られ、相棒のポニーと優勝者関係者、ミスシンザンと並んで豪勢な口取りとなった。優勝した大池さんは、「これまでに東京競馬場のレースに出場した先輩の話を聞きながら、悔いのないレースをしてきたいと思います。騎乗馬を気持ち良く走らせてあげたいです。」と、決勝への抱負を語った。パートナーを務めた“メルモ”は脚部にやや心配があったという裏話も明かしたが、細心のケアのおかげで良い状態で迎えられたという。

 木村さんは兄・拓己さんに続いて兄弟出場を実現した。木村さんは、「本番に進めることができて嬉しいです。予選最初のレースで勝てたのが大きいですね。2戦目はリラックスして乗れました。優勝トロフィーを北海道に持って帰りたいです。」と、力強く語った。現実となった晴れ舞台でも大いに実力を発揮してきて欲しい。

 第3回ジョッキーベイビーズは11月6日に東京競馬場で行われる。