「牧場で働こうフェア2011in東京競馬場」が開催
競走馬の生産、育成牧場の仕事を紹介し、若者の就業を促進しようという「牧場で働こうフェア2011in東京競馬場」が7月27日、府中市の東京競馬場で開催された。
牧場での仕事に興味があるという大学生、高校生、あるいは転職希望者など450人が参加し、ブースを出展した社台ファームやノーザンファーム、下河辺牧場、千代田牧場、ビッグレッドファームなど17牧場の担当者から仕事の内容や牧場の様子などの説明があり、また参加者からは突っ込んだ仕事の内容や生活などについての質問が繰り返されて互いの理解を深めた。
会場内のメインステージでは社台ファームの吉田照哉氏が「競馬の魅力は、レースと生産が密接に結びついているところ。競馬の魅力はイコール生産の魅力であり、牧場の仕事は魅力にあふれている」と牧場の魅力をビデオレターでアピール。「今は馬を仕上がるという点で牧場の重要性が年々増している。自分がたずさわった馬が活躍する喜びを知って欲しい」とエールを送った。
98年のフェブラリーS(G1)を制したグルメフロンティアや00年の桜花賞馬チアズグレイスを生産した白井牧場の白井岳氏は、自身が馬術競技の選手として出場したアトランタ、シドニー両五輪の経験を交えながら、馬から学んだことなどを話し、馬の魅力について語った。
栗東トレーニングセンターの角居勝彦調教師は「サラブレッドという動物は、日本においては非日常の動物。そういう意味では誰にでもチャンスがある。自分もまったく分からないままこの世界に飛び込んだ」と自分の半生を振り返りながら、競馬サークルの魅力を語った。
また、イベント開催中は東京競馬場内にある乗馬センターの厩舎を使って厩舎作業の見学や体験乗馬、装蹄の実演など普段はみることができないプログラムにも多くの人が参加して関心の高さを示した。
事務局長の北川雅一氏は「多くの方にご参加いただき、大変嬉しく思います。とても熱心な参加者が多く、双方にとって実りある1日になったのではないかと考えています」とフェアの一日を振りかえった。