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ノーザンホースパークで北海道馬術大会が行われる

  • 2011年07月27日
  • ジャンピング
    ジャンピング
  • ドレッサージュ
    ドレッサージュ
  • ウィンドライアンと細川選手
    ウィンドライアンと細川選手
  • スリーオペレーターと日高選手
    スリーオペレーターと日高選手
  • 表彰の様子
    表彰の様子

  7月22日~24日、苫小牧市のノーザンホースパークではノーザンカップ2011第36回北海道馬術大会(主催 北海道乗馬連盟)が行われた。

  今大会ではジャンピング、ドレッサージュ合わせて45の競技が行われ、日本馬術連盟公認競技を含め、多岐に及ぶプログラムが組まれた。

  北海道の初夏の風はスポーツをするにふさわしく、好天に恵まれた今大会は絶好のコンディションの中、選手たちは人馬一体となって全力を尽くした。会場となっているノーザンホースパークには全国各地からの来場者でにぎわっており、園内を走る観光馬車や2人乗り自転車に乗りながら、馬術大会の様子を眺める家族連れやカップルも目立っていた。

  今大会も重賞勝ちの経歴が光る元競走馬が登場していた。ノーザンホースパークの大会ではすっかりおなじみのデルタブルース、サンツェッペリン、ディラクエが力強いフットワークを披露。2007年の阪神スプリングジャンプ(JG2)の勝ち馬スリーオペレーターは約1年ぶりに大会に出場し、日高修平選手(ライディングヒルズ静内所属)とのコンビで第2位(第15競技 小障害A S&H)に入った。日高選手は、「馬自身はブランクがありましたが、リラックスしていたし、練習の成果を出すことができました。物おじしないし、センスのある馬ですね。乗用馬としてはまだ若いし、大事にしていきたいパートナーです。実力馬が揃っていましたが、スリーオペレーターのおかげで好成績を残せて嬉しいです。」と、愛馬の頑張りを称えていた。スリーオペレーターのように実績ある元競走馬が活躍することもあれば、全く無名の元競走馬が上位に名を連ねることも茶飯事で、成績表を見ているとなかなか興味深い。このあたりも馬術の醍醐味の一つだろう。

  競馬場でのレースとは違い、馬術大会では女性ライダーの姿も非常に多い。高校1年生の細川映里香さん(新冠乗馬スポーツ少年団所属)は毎回大会で奮戦している女性の一人で、今回は3つの競技にエントリーし、少年中障害Cで優勝を果たした。競技後にお話を伺うと、「自分の騎乗に関しては50点ぐらいですが、馬に助けられました。コンビを組んだ馬はトビが大きいので、障害までの間隔やタイミングに注意しながら、リズム良く飛越させることを考えて乗りました。これからは自分が馬に要求するばかりじゃなく、馬の気持ちを察知できるように努力していきたいと思います。」と、はつらつとした表情で振り返ってくれた。“なでしこジャパン”の快挙に続いて、馬術の世界からも有望な女性選手が育つことを期待したい。

  ノーザンホースパークでは8月19日(金)~21日(日)に第66回国民体育大会・北海道ブロック大会兼第56回北海道体育大会が開催される。