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カジノドライヴが社台スタリオンステーションで種牡馬入り

  • 2011年07月20日
  • 優秀な血統背景を持つ種牡馬として期待は大きい
    優秀な血統背景を持つ種牡馬として期待は大きい
  • 種牡馬入り後初めて報道陣に公開されたカジノドライヴ
    種牡馬入り後初めて報道陣に公開されたカジノドライヴ
  • 500kgを優に超える素晴らしい馬体で報道陣を圧倒した
    500kgを優に超える素晴らしい馬体で報道陣を圧倒した

  2008年の米重賞ピーターパンS(G2)を制したカジノドライヴ(牡6歳)が7月10日、来シーズンから種牡馬生活を送る安平町の社台スタリオンステーションに入厩した。

  カジノドライヴは父マインシャフト、母ベターザンオナー、母の父デピュティミニスターという米国産馬。半兄に2006年のベルモントS(G1)勝ち馬ジャジル、半姉に2007年のベルモントS(G1)、ケンタッキーオークス(G1)などを制したラグズトゥリッチズがいる。

  2008年2月の京都3歳新馬戦で後続に2.3秒差をつけデビュー勝ち。その後、米国へ遠征してピーターパンS(G2)を制し、日本調教馬として初めて米ダート重賞に優勝した。兄姉に続くベルモントS制覇を目指しエントリーするも出走取消。帰国後はジャパンCダート(G1)6着、フェブラリーS(G1)2着とG1でも好走した。3度目の海外遠征となったドバイワールドC(G1)8着後に左前脚屈腱炎を発症し休養。今年3月に復帰したが勝利は挙げられなかった。

  来シーズンに向け英気を養っているカジノドライヴは、7月20日に報道陣にお披露目。厩舎からゆっくりと現れると500kgを優に超える栗毛色の馬体で存在感を示した。すでに総額約2億円のシンジケートを結成。シンジケート関係者は「マインシャフトの日本初後継、兄姉は米クラシックホースと血統背景も申し分なし、カジノドライヴ自身も世界の強豪と互角に渡り合った実力の持ち主と3拍子揃っています。本馬が果たせなかった海外G1制覇を産駒に託したいですね」とドリームストーリーを描いている。