馬産地ニュース

セレクションセール1歳が開催される

  • 2011年07月20日
  • 挨拶をする荒木正博市場長
    挨拶をする荒木正博市場長
  • NO.7ビアンキの2010
    NO.7ビアンキの2010
  • No.63シマノキララの春
    No.63シマノキララの春
  • 最高価格馬NO.145プリンス
    最高価格馬NO.145プリンス
  • NO.295ダンジグジョイの2010
    NO.295ダンジグジョイの2010
  • NO.373ダイワデリカシーの22
    NO.373ダイワデリカシーの22
  • NO.301ムレイニーの2010
    NO.301ムレイニーの2010

  日高軽種馬農業協同組合が主催する「セレクションセール」が7月18日、19日の2日間にわたり新ひだか町の北海道市場で開催された。当初予定されていた「セレクションセール当歳」は、申込頭数の減少に伴い開催が中止となり、両日ともに1歳馬市場に変更されている。

  1日目、上場頭数181頭(牡113、牝68)のうち、109頭(牡79、牝30)を売却。売却率は60.22%、売上総額10億5,871万5,000円(税込)、平均価格971万2,982円(税込)。

  2日目は179頭(牡118、牝61)が上場され、売却頭数92頭(牡62、牝30)、売却率51.40%、売上総額7億8,445万5,000円(税込)、平均価格852万6,685円(税込)。 

  2日間合計して、360頭(牡231、牝129)が上場され、売却頭数は201頭(牡141、牝60)、売却率55.83%、売上総額18億4,317万円(税込)、平均価格917万円(税込)という結果で、売却率、平均価格は昨年を下回った。

  1日目は外国人バイヤーも多く訪れ、「No.7ビアンキの2010」(牡、父ネオユニヴァース)はオーストラリア人バイヤーのDavid Fuller氏に1,050万円(税抜)で、「No.63シマノキララの春」(牝、父ゴールドアリュール)はシンガポールのR M Ganesan氏が300万円(税抜)で落札した。

  2日間を通して最高価格となったのは、1日目に上場された「No.145プリンス」(牡、父マンハッタンカフェ、母トゥインクルレイン)確かな血統背景も然ることながら馬体の完成度が高い評価を得て、激しい競り合いの末「テイエム」の冠で知られる竹園正継氏が2,400万円(税抜)で落札した。

  続いたのは2日目に上場された「No.295ダンジグジョイの2010」(牡)父はこの春二冠馬を送り出したステイゴールド。2,150万円(税抜)で猪熊広次氏が落札した。

  3番目の高額馬も2日目に登場。アドマイヤムーンを父に持つ「No.373ダイワデリカシーの22」(牡)は2,010万円(税抜)で(有)ケイアイファームが落札。2,000万円超えの高額落札馬は3頭に留まった。

  牝馬の最高価格となったのはシンボリクリスエス産駒の「No.301ムレイニーの2010」、1,550万円(税抜)で田邊正明氏が落札した。

  その他の注目馬としては、テイエムオーシャンの半弟にあたる「リヴァーガールの2010」(牡、父アドマイヤムーン)は1,650万円(税抜)で田邊正明氏が、2000年の桜花賞(G1)2着馬マヤノメイビーの8番仔「マヤノメイビー2010」(牡、父ネオユニヴァース)は1,600万円(税抜)で木村信彦氏が、1999年のフェアリーS(G3)を制したベルグチケット産駒「ベルグチケットの2010」(牡、父ネオユニヴァース)は1,550万円(税抜)でノーザンファームが、それぞれ落札した。 

  2日間の日程を終了して、荒木正博市場長は「1日目の売れ行きは納得できるものだったが、2日目は伸び悩んだ。頭数の調整など、今回の結果を踏まえてこれから協議したい」と来シーズンに向けて出直しを誓った。 

  また、今回初の試みとして行った13日、14日 の事前展示についても「購買者から、せり当日の展示だけでは十分吟味できないと意見があり行うことになった。販売者からは何度も馬を連れて来る手間もあり、ある程度お叱りを受ける覚悟で行ったが、皆さん集まってくれてじっくり見ていただけたと思う」と来年度以降も行う方向で検討している。