セレクトセール当歳が開催される
7月11、12日の2日間、苫小牧市のノーザンホースパークで開催された日本競走馬協会主催の「セレクトセール2011」。
2日目12 日は当歳市場。上場頭数は220頭(牡154頭、牝66頭)。売却頭数は161頭(牡115頭、牝46頭)。売却率は73.2%、総売上は前年を10億円以上も上回る46億6,956万円(税込)を記録。売却率は5.4ポイント増。平均価格は昨年を4,138,585円上回る29,003,478円という好結果を残した。
最高価格馬は2 億5,000万円(税抜)でグローブエクワインマネージメント(有)が落札した「NO.336ウインドインハーヘアの2011」(牡、父ネオユニヴァース)。ディープインパクトの半弟にあたる同馬は7,000万円からスタートすると次の一声で一気に1億円に到達。前日の最高価格馬「エアグルーヴの 2010」も落札した多田信尊代表は「この馬とエアグルーヴの子は飛び抜けて素晴らしい。どうしても欲しいというリストの1番目に上がっていましたから、 購入できて良かった」と安堵の表情をみせた。
続いたのはディープインパクト産駒の「NO.419マジックストームの2011」(牡)が1億3,000万円(税抜)で里見治氏が落札。島川隆哉氏が落札したダイワメジャー産駒「NO.351カチバの2011」(牡)が1億円(税抜)と、3頭のミリオンホースが誕生した。
そのほか、2002 年のオークス馬、スマイルトゥモローの6番仔「NO.364スマイルトゥモローの2011」(牡、父アドマイヤムーン)は里見美恵子氏が4,600万円(税抜)。 ヒルノダムールの全弟「NO.374シェアエレガンスの2011」(牡、父マンハッタンカフェ)は林正道氏が4,500万円。ナカヤマフェスタの半弟 「NO.393ディアウィンクの2011」(牡、父ディープスカイ)は里見治氏が4,700万円(税抜)で、それぞれ落札した。
セール終了後、吉田照哉市場長は「この4年間、セールとして下降気味だった数字を大幅に戻す結果でした。震災後社会情勢は十分に回復していない中、これまでより新規購買者が10%も増え、活発なセールとなりました。この盛り上がりは、競馬界にとって明るいニュースになると思います」と総評した。