ドリームジャーニーが社台スタリオンステーションにスタッドイン
2009年の有馬記念(G1)優勝馬ドリームジャーニー(牡7歳)が7月7日午前11時頃、来シーズンから種牡馬生活を送る安平町の社台スタリオンステーションに到着した。
ドリームジャーニーは父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーンという血統。2004年2月4日に白老町の(有)社台コーポレーション白老ファームで誕生した。
2006年9月の新馬戦でデビュー勝ち。同年暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)では鞍上の蛯名正義騎手が「軽く飛んだ」と例えるほどの追い込みで制し、JRA最優秀2歳牡馬に輝いた。
2007年には神戸新聞杯(Jpn2)を、2008年には小倉記念(Jpn3)、朝日チャレンジC(G3)に優勝。キャリアハイとなった2009年は有馬記念(G1)、宝塚記念(G1)の春秋グランプリのほか産経大阪杯(G2)を制覇し、JRA最優秀4歳以上牡馬のタイトルを獲得した。通算成績は31戦9勝、総収得賞金は8億4797万3000円。
6月30日付けで競走馬登録を抹消したG13勝馬は、滋賀県のノーザンファームしがらき、宮城県の山元トレーニングセンターを経由して新天地にスタッドイン。担当スタッフに導かれて用意された馬房へ入ると、無事の到着を確認した同スタリオン関係者は安堵の笑顔を見せた。
同スタリオン事務局の徳武英介氏は「胸の深いシャープな馬ですね。ステイゴールドは今人気のある種牡馬ですので後継として頑張ってほしいです。弟は2冠馬で、この馬も強い馬たちと戦ってきてマイルから2500mまでのG1を3勝しました。皆様のニーズに応えられるでしょう。メジロマックイーンの血もこれで残ってくれることと思います」と期待していた。
引退式は9月19日にJRA札幌競馬場で行う予定。「現在、JRAサイドと関係者で調整を進めているところです。それまでは放牧してゆっくりと過ごさせてあげたい」と労っていた。