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函館競馬場で池江泰郎元調教師のトークショー

  • 2011年07月04日
  • 池江泰郎元調教師
    池江泰郎元調教師
  • トークショー
    トークショー
  • パネル展
    パネル展

  史上2頭目となる無敗の三冠馬に輝いたディープインパクトを始め、メジロマックイーン、ステイゴールドなど多くの名馬を管理してきた池江泰郎元調教師のトークショーが3日の函館競馬場で行われた。

  まず、昼休みにパドック内に姿を見せた池江氏は、この日のメインレースである函館スプリントS(G3)の予想を披露。元調教師目線ならではの予想論に、詰めかけた観客は熱心な視線を送っていた。

  全レース終了後には、函館競馬場や、管理馬の思い出話を中心としたトークショーが行われた。スタンドが新装されてからは来るのは初めてという池江氏は、その函館競馬場の思い出として、アトムピット(函館3歳S(G3))、メジロマーシャス(函館記念(G3))の2頭で2週連続して重賞勝利をあげた91年の函館開催を振り返っていた。

  その後、話はディープインパクトへと移り、函館競馬場の大型ビジョンにディープインパクトのデビュー戦や、三冠達成となった菊花賞(G1)の映像を見ながら当時を振り返り、「菊花賞は折り合いを欠いたり、前の行く馬との差を見たときには、ひょっとしたら2着も無いのではないかと思った」という意外なエピソードも話していた。

  その後、観客からステイゴールドについて質問された池江氏は、「とにかくやんちゃな馬で、競走馬になれるのか危惧したこともあったが、1戦1戦レースを覚えてくれた。今年は子供がダービーを勝ってくれるなど、活躍が目立っていてとても嬉しい」と、質問をしたファンに語りかけるように話しかけていた。

  また、スタンド1Fエントランスホールでは、「池江泰郎の軌跡」パネル展として、これまでの功績や池江氏ならではの馬の見方などがパネルで掲載され、多くの競馬ファンが足を止めていた。