サンライズマックス、ビッグロマンスの半弟が誕生
2008年のエプソムカップ(G3)など重賞3勝のサンライズマックス(牡7歳、父ステイゴールド)、2010年の全日本2歳優駿(Jpn1)を勝ったビッグロマンス(牡3歳、父グラスワンダー)、2頭の重賞勝ち馬を送り出した母グリーンヒルマック、3月31日にディープスカイ産駒の牡馬が誕生している。
本馬の父ディープスカイは2008年のNHKマイルカップ(Jpn1)、日本ダービー(Jpn1)を優勝したアグネスタキオンの代表産駒。競走成績17戦5勝(重賞4勝)。2010年よりダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスにて種牡馬入り、116頭の繁殖牝馬を集め、今年が初年度産駒となる。
本馬の母グリーンヒルマックは今年12歳、父は凱旋門賞馬ダンシングブレーヴ、母は東海の女傑として活躍したマックスフリートという血統。8シーズンで7頭の産駒を送り出し、サンライズマックスは1番仔、ビッグロマンスは4番仔となる。
「兄姉達と同じで、内に闘志は秘めていますが悪さをする事も無く扱いやすいですよ。種牡馬ディープスカイには期待していたのですが、良い仔が出ました。成長度が著しく日に日に良くなってますね」と語ってくれたのはヒカル牧場の吉田忠夫さん。他所の牧場でもディープスカイ産駒は成長が早いと評判で、母のグリーンヒルマックには今年もディープスカイを配合したそうだ。
本馬の一族はヒカル牧場の基礎牝馬となるホマレタカイの血統。南関東三冠を制し、中央移籍後に天皇賞(春)、宝塚記念を勝ったヒカルタカイ、前述のマックスフリートと共に東海公営で活躍したマックスブレイン、ダービーグランプリ(G1)など重賞2勝のナリタホマレ、白山大賞典(G3)など重賞2勝のミラクルオペラなど、一族から輩出した活躍馬は枚挙にいとまがない。
「グリーンヒルマックの仔で6世代目ですからね。日高でここまで続いてる自家生産の血統ってのはなかなか無いと思いますよ。一族の血統は他所の牧場にも出て行ったのですが、結果が出るまで血を繋ぐのはなかなか難しいようです。うちの牧場も楽ではありませんが『代々続いた自家生産の血統』という思い入れがあったからこそ、もう一頑張りと続けてきました。そのこだわりがサンライズマックスやビッグロマンスの活躍へと繋がっただけに、これからも一族の血統を大切にしたいですね」と吉田さん。光り輝く一族の血統が続くことに期待したいものだ。