JRAブリーズアップセール出身馬が活躍
JRAで2歳戦がスタート。函館競馬場と中山競馬場でJRAブリーズアップセール出身馬が優勝。中山競馬場ではワン・ツー・フィニッシュを決めて話題となっている。
ブリーズアップセールはJRAが主催する2歳トレーニングセール。夏~秋に全国各地の1歳市場で購買した約80頭とJRA日高育成牧場が生産した数頭をJRA日高育成牧場、および同宮崎育成牧場で育成、調教し、2歳春に売却するというもの。
いたずらに速い時計を求めるものではなく、人と馬との信頼関係の構築を基本方針とし、個体の成長にあわせた飼養管理、調教を行うことで、時計よりも馬の走法や出来映え“を購買者にアピールする。また、レントゲン検査や屈腱のエコー検査、上気道の内視鏡検査といった科学的な個体管理を行い、その技術や成果を広く普及させている。
同セール出身馬としてデビュー1番乗りを果たしたのは6月18日に函館競馬場のメイクデビュー函館に出走したダームドゥラック(牝、父シンボリクリスエス、新ひだか町・下屋敷牧場生産)。昨年のサマーセール1歳市場で5,250,000円で取引されたあとは、日高育成牧場で育成され、今春のブリーズアップセールでは2ハロン13.4秒、1ハロンを11.2秒を記録し11,865,000円で榊原源一郎氏が落札している。
また、翌日にはメイクデビュー中山にクイーンアルタミラ(牝、父バゴ、新ひだか町・マルショウ牧場生産)が出走。やや出負けしながらも冷静に追い上げて、同じくブリーズアップセール出身馬ミヤコマンハッタンをクビ差抑えて初出走を勝利で飾った。クイーンアルタミラはサマーセール1歳市場において3,150,000円で落札されたのち、5,775,000円で柏瀬公子氏が落札した馬だった。
JRAブリーズアップセール出身馬は、これら3頭を含めて計13頭が開幕週に出走し、育成技術の確かさをアピールした。