KRA韓国馬事会関係者がクラブ法人ツアーを視察
6月19日、KRA韓国馬事会の関係者が来道し、社台・サンデー両サラブレッドクラブの牧場見学ツアーを視察した。
視察に訪れたのは金光元KRA会長、羅盛安KRA国際化次長、池大燮(株)緑原牧場会長ら6名。6月16日に来日した一行はJRA日本中央競馬会を訪問し、東日本大震災のお見舞いと、ドバイワールドC(G1)での日本産馬(ヴィクトワールピサ)の優勝を祝福した後、北海道入り。日本で盛んなクラブ法人を、韓国でも導入する道を探る目的で牧場見学ツアーを視察した。
ノーザンファーム空港牧場で行われていた募集馬展示を見た一行は、バス13台、約600名が参加するツアーに驚嘆。その後、吉田勝己ノーザンファーム代表の案内で、隣接するノーザンホースパークでクラブ出身のダービー馬ダイナガリバーと対面、ノーザンファーム空港牧場の屋内坂路を見学、社台スタリオンステーションで種牡馬を見て回った。
視察後、金KRA会長は「ファンの多さ、熱心さにびっくりしました。ぜひ韓国でもクラブ法人を立ち上げたいと思いました。KRA主導で行くか、民間がするかはわからないが、そのときは日本の馬も募集できればいいですね」と話していた。まだ、韓国の競馬は日本のように大衆レジャーにはなっていないので、一般ファンを増やしたいと模索。クラブ法人もその方策と考えているという。
視察メンバーの一人、緑原牧場の池会長は今春、アドマイヤドンをトレードした韓国の生産者。アドマイヤドンについて話を伺うと、「アドマイヤドンはとても元気に種牡馬生活を送っています。今シーズンは韓国でもトップクラスとなる75頭に種付けしました」。日本にいるアドマイヤドン産駒の動向も気になるようで、この日中山競馬場の利根川特別をトーセンアレスが快勝すると、大変喜んでいたという。