平取で軽種馬1歳育成管理品評会が開催される
6月17日、平取町の平取町軽種馬生産振興会(稲原敏也会長)が主催する、「第42回軽種馬1歳育成管理品評会」が開催された。
同振興会が品評会を開催するのは2008年以来のこと。頭数が揃わずここ2年は取り止めていたが、同振興会の総会で「品評会を復活してほしい」という声が上がり、今年は頭数を集めて復活した。
品評会には11牧場から15頭が出陳。審査員はJRA日高育成牧場の高松勝憲場長、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場の中西信吾場長、HBA日高軽種馬農協の園田要診療事業部長が務めた。
品評会当日朝、日高町のJA門別Aコープ前駐車場に集合した一行は、乗用車に分乗して出発。一軒一軒巡回して審査に当たった。審査は日頃の管理状態、立たせ方、見せ方、歩かせ方、成長状態などを総合的に判断。出陳者は愛馬を念入りに手入れして日頃の管理、馴致を披露した。
厳正な審査の結果、(有)スガタ牧場から出陳されたパシフィークの2010(牝、父オレハマッテルゼ)が最優秀賞を受賞。振興会、JRA、JBBA、HBA、日高振興局、平取町から賞状や賞品が贈られた。
表彰式で高松場長は「2008年以来の開催ということで、皆様の熱意、やる気が感じられました。馬を見せるときも綺麗な芝の上で立たせたり、打ち水をして涼しくしたりして、審査する側も気分良く馬を見ることができました。手入れや馬をよく見せようという姿勢が素晴らしかったです。これからは馬の引き方や見せ方など、仲間や近所の人たちでアドバイスしあえば、もっとよくなるのでは」と総評。
稲原会長は「早朝から集まっていただきありがとうございました。品評会を開催することでハート銜を付けて馬を引くなど、扱い方が格段に進歩していると感じました。また、セレクションセールやサマーセールに上場する馬を見ていただく機会にもなりました。来年も品評会をやる方向で努力していきたい」と話していた。
結果は下記の通り。
・最優秀賞:パシフィークの2010(牝、父オレハマッテルゼ)(有)スガタ牧場生産
・金賞:アイマイミーの22(牝、父アグネスデジタル)(有)二風谷ファーム生産
・銀賞:バズビナの2010(牡、フジキセキ)(有)北島牧場生産
・努力賞:メロディペリオットの2010(牡、父フサイチコンコルド)(有)清水牧場生産