ダービー馬ダイナガリバーがJRA札幌競馬場でお披露目される
第78回日本ダービー(G1)当日の5月29日、JRA札幌競馬場ではダービーチャレンジ2011と銘打ったイベントが行われ、1986年ダービー馬ダイナガリバーのお披露目などが行われた。
ダイナガリバーは父ノーザンテースト、母ユアースポート、母の父バウンティアスという1983年生まれの鹿毛。競走成績は13戦5勝。1986年はダービー(G1)、有馬記念(G1)などを制し、年度代表馬に輝いた。種牡馬ノーザンテーストが送り出した唯一のダービー馬で、日本生産界の名門・社台ファームが初めて生産したダービー馬でもある。
種牡馬としては桜花賞馬ファイトガリバー、NHK杯(G2)優勝馬ナリタタイセイなどの重賞勝ち馬を輩出。2001年に種牡馬を引退してからは、苫小牧市のノーザンホースパークで功労馬として余生を送っている。
ダービー馬のお披露目はウィナーズサークル周辺で実施。同パークスタッフに導かれて登場すると、カメラを持って待ち構えたファンは一斉にシャッターを切った。体高170センチほどの雄大な馬体はまだ張りがあり、今年で27歳とは思えない若々しさ。ファンのカメラには額から鼻下まで伸びる大流星の個性的な顔を正面に向け、愛嬌を振りまいた。
札幌市内から訪れた男性ファンは「種牡馬時代にレックススタッドで見たことがあるが、そのときもポーズを取ってくれた。特徴ある顔も相変わらず可愛らしいですね」と再会を喜んでいた。
同パークからはダイナガリバーと共に余生を送る2003年の菊花賞馬ザッツザプレンティも登場。2頭が交互にお披露目された。
また、この日は日本ダービーの勝馬投票券500円購入で豪華景品が当たる大抽選会、ノーザンホースパークのグッズ販売、北海道警察からパトカー、白バイの展示会なども開催。競馬ファンだけでなく家族連れも、競馬の祭典ダービーデーの1日を楽しんでいた。