馬産地ニュース

ハッツオフ(Hats Off)プロジェクト

  • 2011年05月26日
  • 世界の牧場から提供された帽子~1
    世界の牧場から提供された帽子~1
  • 世界の牧場から提供された帽子~2
    世界の牧場から提供された帽子~2
  • 門別競馬場での販売の様子
    門別競馬場での販売の様子

 東日本大震災で被災にあった福島県の日本古来の馬事文化である「相馬野馬追」の存続、そして震災遺児の教育資金支援を目的としたチャリティー活動である「ハッツオフ(Hats  Off)プロジェクト」に注目が集まっている。

 「ハッツオフプロジェクト」とは世界のサラブレッド生産国の牧場、あるいはホースマンたちから提供された競馬に関係するデザインの帽子を販売。それによって得られた収益金の全てを、関係団体や福祉団体へ寄付するというもの。

 この「ハッツオフ計画」の発起人であるウィンチェスターファーム代表の吉田直哉氏は、「震災直後から現場に直接届き、またすぐにお使いいただけるような募金方法を考えるために思案していたところ、ツイッターを通して、競馬関係者からいただいた帽子をチャリティーに出品してはどうかという意見をもらいました」と話す。

 その後、趣旨に賛同したケンタッキー州内のスタリオンからも帽子提供の確約があり、世界を飛び回る吉田氏のネットワークに賛同した関係者、また「Thoroughbred Daily News」の副社長であるSue Finlay氏の協力も得て、4月14日付で世界中に「ハッツオフプロジェクト」は配信されることとなった。

 「Thoroughbred Daily News」のリリース以降、アメリカだけでなく、世界各国から連絡をいただきました。その中にはコレクションとして集めた帽子を提供したいというファンの女性の方もいらっしゃいましたし、アイルランドのキルダンガンスタッドは、こちらからお願いをする前に速達で発送してくれていました。外部には絶対帽子を出さないゴドルフィンも、すぐに支援を決めてくださり、50個の帽子が速達で投函されました」(吉田氏)

 こうして集まった帽子の数は3,000個にもなった。日本でもアナウンサーの目黒貴子さんがボランティアで協力を申し出ただけでなく、JRA、地方競馬でもイベントを開催。ホースマンたちの思いが1つの帽子を通じて、被災地へと還元されることとなった。

 ダービーウィークの5月28日、29日にもフジビュースタンド2階の28番柱にて、チャリティー販売がされることが決まっている。28日は200個、29日は300個と数が限定されており、また、販売ブースには、目黒貴子さんはじめ、小島友実さん、梅田陽子さん、荘司典子さんも訪れることとなっている。門別競馬場では、5月11日~6月8日の門別競馬開催日で既に開始されており、地方競馬場でも「ハッツオフプロジェクト」は行われている。皆さんも身近な場所で、普段は手に入らないような貴重な帽子を手に取られてみてはいかがだろうか。