馬産地ニュース

浦河でホッカイドウ競馬応援ビヤパーティー開催

  • 2011年05月16日
  • 約300人が詰めかけた応援ビヤパーティー
    約300人が詰めかけた応援ビヤパーティー
  • 古谷剛彦氏による予想コーナー
    古谷剛彦氏による予想コーナー
  • お手頃価格のビールにあちこちで乾杯の声
    お手頃価格のビールにあちこちで乾杯の声
  • 豪華景品が当たる抽選会
    豪華景品が当たる抽選会
  • 購入者でにぎわうAiba浦河の発売窓口
    購入者でにぎわうAiba浦河の発売窓口

 5月12日、場外発売所Aiba浦河に隣接する浦河ウエリントンホテルで、第1回ホッカイドウ競馬応援ビヤパーティーが開催された。

 このイベントは毎年恒例となっているホッカイドウ競馬の応援イベントで、ホテルの大ホールを使って競馬観戦を大勢で楽しむというもの。午後5時30分の開場から続々と参加者が集まり、いつもは結婚式の会場となる大ホールは競馬場にいるかのようなにぎわいへと早変わりした。

 会場内には生ビールが300円という安値で売られ、浦河産タコを使ったたこ焼きやお好み焼き、フライドポテト等を町内飲食店が販売。他にも握り寿司やそば、クレープなど多種多彩なメニューが並び、参加者は思い思いにテーブルから買い出しに向かった。 

 当日第8レースからはホッカイドウ競馬でパドック・レース解説を務める楽天競馬スペシャルアドバイザーの古谷剛彦氏が登壇し、馬場傾向やパドック状態をふまえて直前予想を披露。各テーブルにはひだか応援隊のレース予想も用意されており、参加者は様々な情報を頼りにマークカードに記入し、意気揚々と目と鼻の先にあるAiba浦河へと馬券を買いに行く。レースが始まると会場内のあちこちから声援が飛び、的中者がいたテーブルは拍手が起こった。仲間を前にしての的中は喜びもひとしおだろう。古谷氏は2つのレースで1着~5着まで完璧に当てるなど活躍し、当たり馬券にありつけた参加者も多かったのではないだろうか。 

  今回の来場者は約300人。会社帰りと思しきグループが多く、多くのサラリーマンが席を埋め尽くした。開場早々にやって来た40代女性は、「友人と一緒に応援ビヤパーティーの時はいつも来ています。万馬券を当てたくて、穴馬を探すのが楽しいです。最後には抽選会もあるし、一晩思いっきり満喫したいです。」と、予想紙を手に声を弾ませていた。

  出産・種付けシーズンではあるが、牧場関係者の姿ももちろんあった。初回時から参加しているというガーベラパークスタッドの本巣俊光さんは、「ホッカイドウ競馬は生産者にとって重要な存在です。地方競馬の衰退は競馬全体にも影響を及ぼすことですし、馬産地にとっても無視できない大きな問題。自分の牧場とホッカイドウ競馬との関わりの深さによらず、生産者全体が絶えず関心を持つことが大事だと思います。このような機会を通じて、一人でも多くの人が100円でも馬券を買って欲しいですね。」と、語った。この日の門別競馬では浦河産馬、浦河で繋養されている種牡馬の産駒も勝利しており、喜ばしい結果をホテルで見届けた関係者もいたことだろう。

  午後8時45分頃からは抽選会がスタート。1,000円以上の購入馬券を示すごとに抽選券が1枚もらえる。馬券が外れてしまった人もこの抽選会での当たりに期待を寄せ、最終レース終了後も会場のボルテージは高い。景品は浦河町軽種馬生産振興会、荻伏軽種馬生産振興会ほか、地元企業、組合、役場が提供し、ワンセグ対応ポータブルDVDプレーヤーや折りたたみ自転車、サクラマス1本、ウエリントンホテルのランチバイキング券など豪華なラインナップが揃った。司会者から順々に抽選番号が発表されると、的中者のいるテーブルから歓声が沸き、ほろ酔い気分も手伝ってガッツポーズを見せる参加者も続出。満面の笑みで景品を受け取っていた。実にうらやましい光景だ。

  次回の浦河ウエリントンホテル・ホッカイドウ競馬応援ビヤパーティーは7月7日に開催される。