馬産地ニュース

2011JRAブリーズアップセールが開催

  • 2011年04月26日
  • 会場の様子
    会場の様子
  • 最高価格馬のレディビーナスの09
    最高価格馬のレディビーナスの09
  • 牝馬最高価格馬のアルカイックレディの09
    牝馬最高価格馬のアルカイックレディの09
  • 熱心に馬を見る購買者
    熱心に馬を見る購買者
  • 水野豊香JRA馬事部生産育成対策担当理事
    水野豊香JRA馬事部生産育成対策担当理事

 先に行なわれたニュージーランドトロフィー(G2)を制したエイシンオスマンの出身セールとして知られる「2011年JRAブリーズアップセール」が4月25日、中山競馬場で開催された。JRAの専門購買官が昨年の1歳市場で購入した馬に加えて、今年からはJRA日高育成牧場で生産された5頭が上場。前年比6頭増の79頭が上場され、同3頭増の76頭(牡45頭、牝31頭)総額599,865,000万円(税込、以下同)で取り引きされた。牡馬の平均価格は8,638,000円で、牝馬は6,811,452円。

 最高価格はフジキセキの牡馬「レディビーナスの09」の28,350,000円。騎手候補生を鞍上に12.2-12.4をマークし、北海道の大野満氏が購入した。次いでクロフネの牡馬「マンデームスメの09」の27,300,000円、トーセンダンスの牡馬「サクラハートピアの09」の26,250,000円と続いた。

 牝馬ではフジキセキ産駒「アルカイックレディの09」が21,000,000円で取引されて牝馬の最高価格馬となった。

 せり開始前には東日本大震災の被災者に対して黙祷が行なわれ、その後、水野豊香JRA馬事部生産育成対策担当理事が「この市場が購買者のみなさまにとって、JRA育成馬との出会いという意味で素晴らしい時間になることを願いたいし、これらの馬たちが被災者を励ますようなパフォーマスを見せてくれることを信じたい」とあいさつ。

 セール終了後、同理事は広報を通して「大震災後にも関わらず、多くの購買者の皆様にセールに参加していただき、JRA育成馬をご購買いただきましたことに対し、心よりお礼申し上げます。今後とも、高い透明性をもつセールとして皆様の信頼を得られるよう、運営に努めてまいります。また、本年のブリーズアップセールに初めて、JRA生産馬を上場いたしました。これは新たな生産育成業務として、生産から競走までの一貫した調査研究・技術開発に取組んできた成果です。今後、競走成績などでの検証も含め、研究成果を「強い馬づくり」へフィードバックできるよう、この業務を推進して参りたいと考えております。最後に、本日購買された馬たちが無事にデビューを果たし、活躍してくれることを期待しております」とコメントした。

●2011JRAブリーズアップセールの結果詳細につきましては、JBIS-Searchブリーズアップセール取引成績をご覧ください。