BTC育成調教技術者養成研修第28期生修了式が行われる
4月15日、浦河町のBTC軽種馬育成調教センター「軽種馬診療所」2階で、育成調教技術者養成研修第28期生の修了式が行われ、17名の若者が旅立ちの日を迎えた。
1年間の研修修了を迎えた28期生はこの日、BTC800mトラック馬場において、それぞれの愛馬に跨り、修得した騎乗技術を披露。父兄や教官、来賓、就業先の関係者、12日に入講した第29期生らの前を、華麗にキャンターで駆け抜けた。
修了式では伊藤克巳BTC軽種馬育成調教センター理事長が、生徒一人一人に修了証書と記念品を手渡し「皆さんはこの1年でこれから牧場で働くための知識や技術を磨いてきました。先ほどの騎乗供覧では立派な騎乗技術を身につけられたことを拝見しました。ここで学んだことを基礎に、さらに学び、周囲から認められる育成調教技術者になることを期待しております」と祝辞。来賓の北村健日高振興局長は「ここで得た知識技術はもちろん、厳しい研修を乗り越えたという自信、誇り、そして苦労を共にした17名の仲間、指導してくれた教官との絆は、これからの人生においてかけがえのない財産になるはずです。新しい分野で羽ばたいていくことを期待しております」とエールを送った。
この研修は、世界に通用する強い馬づくりを担う育成調教技術者を養成するために平成4年に開講。これまでの修了生たちは生産育成牧場で従事し、強い馬づくりを根底から支えている。28期生2人が就職する浦河町(有)ディアレストクラブイーストの高樽秀夫代表は「周囲でここの出身者の評判が良いので初めて採用しました。気負わず肩の力を抜いて頑張ってほしいですね」と期待していた。