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BTC育成調教技術者養成研修第29期生開講式が行われる

  • 2011年04月12日
  • ホースマンを目指す第29期生21名たち
    ホースマンを目指す第29期生21名たち
  • 式辞を送る杉本修軽種馬育成調教センター専務理事
    式辞を送る杉本修軽種馬育成調教センター専務理事
  • 来賓、教官、父兄ら関係者との記念撮影
    来賓、教官、父兄ら関係者との記念撮影

 4月12日、浦河町のBTC軽種馬育成調教センター「軽種馬診療所」2階において、育成調教技術者養成研修の第29期生開講式が行われた。

 この研修は競馬の安定的な発展のための軽種馬生産基盤の強化と、軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に、馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的として平成4年に開講。研修期間は1年間で、騎乗訓練や馬の手入れ、馬房清掃、厩舎作業といった基本的なことから、JRA育成馬の馴致実習、2歳馬騎乗まで、実践的な技術を修得していく。これまでに354名が研修を修了。生産育成牧場に従事し、関係者から高い評価を受けている。

 開講式では杉本修専務理事が「明日から1年間、本格的な教育訓練が待ち受けていますが最後まで今日の初心を忘れず、一人の落伍者もなくこの研修を修了されることを強く願ってます。健康管理に留意し人間として成長し立派なホースマンになってください」と式辞。

 来賓の池田拓浦河町長からは「困難にぶつかったときは仲間を信じて教官に相談して壁を乗り越えてください。今日の自分の志が1年後には大きな花になりますことを心から祈ってます」と激励された。

 この日入講した第29期生は18歳から29歳までの21名(男性18名、女性3名)。すべて道外からで46名の応募者の中から選ばれた。将来の目標は「世界で勝つ馬を育てること」「育成牧場を開きたい」「JRAの厩務員、調教師」などさまざま。それぞれの夢に向かって日夜研鑽を積んでいく。