馬産地ニュース

JRA育成馬の展示会が行われる

  • 2011年04月12日
  • 個体展示の様子
    個体展示の様子
  • 騎乗供覧の様子
    騎乗供覧の様子
  • 会場のJRA日高育成牧場
    会場のJRA日高育成牧場
  • 高松勝憲JRA日高育成牧場長
    高松勝憲JRA日高育成牧場長

 JRA育成馬の展示会が、4月11日、浦河町のJRA日高育成牧場で開催された。これは、昨年の1歳市場でJRAの専門購買員が購入し、育成調教された馬たちを、4月25日に行なわれるブリーズアップセールの前に生産者や購買希望者らにお披露目するというもの。この日は日高育成牧場のオープンデーとして開催され、一般ファンらにも開放され、春まだ浅い馬産地の雰囲気を楽しんだ。

 昨年度、JRAが全国の1歳市場で購買したのは80頭。JRAではこれらの馬を日高育成牧場と宮崎育成牧場にわけて育成、調教し、その技術や成果を広く普及させている。

 今回展示されたのは日高育成牧場が生産した7頭を含む62頭(牡37頭、牝25頭)。5つの班に分かれて個体展示をおこなったあと、ハロン14秒くらいをめどに併せ馬による騎乗供覧が行なわれた。

 JRA日高育成牧場は総敷地面積1500ヘクタールという広大な土地と恵まれた自然環境を利用して市場購入時から2歳4月までの育成業務を行なっている。8月一杯を放牧期間として、9月からは騎乗馴致を開始。その後冬期間は800mの屋内トラックや1000mの屋内坂路馬場で調教を行い、雪が溶けたあとは屋外1600mのダートトラック馬場で最終的な調教を行なっている。こうして得られたデータは強い馬づくりのために広く利用されている。

 そして、これら馬たちは今年で7回目を迎えるJRAブリーズアップセールで売却されることになる。2008年の最優秀2歳牡馬セイウンワンダーはじめ2006年の牝馬クラシックで活躍したダイワパッション、あるいは9日に行なわれたニュージーランドトロフィー(G2)を勝ったエイシンオスマンなどがブリーズアップセールの取引馬だ。