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2010年JBBA生産育成技術者研修修了式が行われる

  • 2011年03月22日
  • 中西信吾場長から修了証書が手渡された
    中西信吾場長から修了証書が手渡された
  • 屋内馬場で行われた騎乗供覧
    屋内馬場で行われた騎乗供覧
  • 祝辞を送る西村啓二日本軽種馬協会副会長
    祝辞を送る西村啓二日本軽種馬協会副会長
  • 研修生を代表して謝辞する早田直樹さん
    研修生を代表して謝辞する早田直樹さん
  • 関係者、父兄を交えての記念撮影
    関係者、父兄を交えての記念撮影

 3月19日、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場において、2010年(第32期)生産育成技術者研修の修了式が行われた。

 今回1年にわたる研修を無事修了したのは、19歳から26歳までの11名(男性9名、女性2名)。午前10時から同種馬場研修所屋内馬場で行われた騎乗供覧では32期生11名が研修馬に騎乗し、部班運動を披露した。屋内馬場には32期生の父兄や来賓、JBBA職員、就業先となる軽種馬関係者、マスコミらが集まり、研修生の騎乗振りを見守った。

 供覧を終えると会場を講義室に移し、修了式を開催。乗馬服からスーツ姿に着替えた32期生に、中西信吾場長が修了証書と記念品を手渡した。

 河野洋平日本軽種馬協会会長に代わって出席した西村啓二日本軽種馬協会副会長は「昨年から1年間、厳しい研修を耐え抜きた11名の研修生の皆さんにはお祝い申し上げます。競馬を取り巻く環境は厳しいですが、この苦境を乗り越え、ファンに喜んでいただけるような強い競走馬を送り出すことが求められています。1990年から始まった本研修が競馬サークル内で高い評価を得られているのは、先輩方の努力の賜物であります。皆さんが先輩方に負けないように精進することを願います。プロとしてこの道を選択されたからには自分を厳しく律して生産育成界の担い手として頑張ってほしい」と挨拶。

 来賓の佐野美夫日高振興局産業振興部長も「騎乗供覧を見学しましたが、1年前と比べ力強さと逞しさが感じられ、人としても大きく成長したと思った。近年、競馬界の国際化は急速に進展し、中国への輸出も大幅に増えています。世界中で活躍する競走馬を生産育成する原動力として頑張ってください」と祝辞を送った。

 最後に研修生を代表して早田直樹さんが「入所当初は何もできなくて戸惑うことばかりでしたが、毎日が感動と不安の連続でした。そして有意義な研修でした。今まで支えてくれた方々、仲間たち、最高の指導者である研修所の馬たちには感謝が絶えません。しかし、これからは本当の勝負です。今不況といわれる生産地を盛り上げるためにも頑張ります。皆さん我々32期生の今後の活躍を期待してください。そして応援よろしくお願いします」と謝辞した。

 JBBA生産育成技術者研修は1990年に開講。これまでに347名が強い馬づくりの担い手として生産育成の分野で活躍している。