馬産地ニュース

胆振軽種馬農業協同組合の通常総会が行われる

  • 2011年03月22日
  • 総会の模様
    総会の模様
  • 高橋秀昌胆振軽種馬農業協同組合代表理事組合長
    高橋秀昌胆振軽種馬農業協同組合代表理事組合長
  • 日本中央競馬会からの生産者団体表彰
    日本中央競馬会からの生産者団体表彰
  • 日本軽種馬協会から中央・地方G1勝馬生産牧場への表彰
    日本軽種馬協会から中央・地方G1勝馬生産牧場への表彰

 胆振軽種馬農業協同組合の第46回通常総会が3月17日午後、登別市のホテルで行なわれ、昨年度の決算や今年度の事業計画などが話し合われた。

 ひとくちに「馬産地北海道」と言っても、「日高」「胆振」「十勝」と大きく分けて3つの地区に分かれている。胆振地区は、一般的には東はむかわ町から西は豊浦町まで太平洋岸に沿うように伸びている地域のことをさすが、軽種馬の世界では便宜上「石狩支庁」管内の八雲や森町なども同農協の所管地域としている。

 サラブレッドの牧場でいえばノーザンファーム、社台コーポレーション白老ファーム、追分ファーム、メジロ牧場などのほかナカヤマフェスタの生まれ故郷の新井牧場や、生産牧場ではないが社台スタリオンステーションなどがある。平成22年末現在、胆振軽種馬農協の組合員となっている牧場は61件で生産頭数は834頭。日高地区と比べたら数は少ないが、現在の日本の馬産を語る上では、外すことのできない地域となっている。

 会に先立ち、昨年の活躍を称える表彰式が行なわれた。

 日本中央競馬が行なう生産者団体表彰ではブエナビスタやローズキングダム、ナカヤマフェスタなどの活躍で他の地域を抑えて、堂々8年連続のトップとなった。JRAから高橋秀昌組合長にトロフィーと賞状が渡された。

 また、日本軽種馬協会からは同協会が指定する中央、地方の重賞勝馬生産牧場に賞状、ならびに記念品が贈られ、また胆振軽種馬農協からも同農協が指定する中央、地方の重賞競走勝馬の生産牧場に対して賞状などが贈られた。

 高橋組合長は先の東日本大震災に触れたあと、昨年の概況を振り返り「国内外のひのき舞台で活躍する胆振生産馬は大きな活力となりました」と地区生産馬の活躍を称えた。上程された議案はすべて満場一致で承認。23年度にむけては、生産体制の強化、指導事業を2本の柱として「一層の経費節減に努め、新たな収益の道を探り、胆振軽種馬生産の伝統を守り続ける」と決意を新たにしていた。