馬産地ニュース

ライディングヒルズ静内で早春乗馬大会が開催

  • 2011年03月01日
  • ジムカーナ
    ジムカーナ
  • 障害飛越競技
    障害飛越競技
  • こぼしちゃやーよ
    こぼしちゃやーよ
  • 表彰式の様子
    表彰式の様子
  • ランチは“いなかそば”
    ランチは“いなかそば”

 2月27日、北海道新ひだか町静内の乗馬施設、ライディングヒルズ静内では早春乗馬大会(主催 ライディングヒルズ静内)が行われた。この大会は同施設の長期企画・グランドチャンピオンシップの第4戦で、地元静内、浦河などから約30名の選手が参加した。

 大会は午前9時より始まり、午前中は馬場馬術、チーム対抗巻き乗りリレーと続いた。おなじみとなったお楽しみ種目「人間ばんば」、「こぼしちゃやーよ」では、チーム団結して疾走する姿に会場は盛り上がった。毎回趣向を凝らしているランチは「いなかそば定食(具だくさんの手打ち風おそばとおにぎり)」と手作りスイーツのバイキングが登場し、参加者は美味しいメニューと共に会話を弾ませていた。

 午後からはジムカーナ、障害飛越競技が組まれた。競技に苦戦する小学生には励ましの声があがり、選手たちが一緒になって技術向上していこうという場面が多々見られた。乗馬初心者には大会運営スタッフより丁寧なサポートがあり、つつがなくプログラムは進行した。

 障害飛越競技(50cm)では阪神スプリングジャンプ(JG2)の勝ち馬スリーオペレーターが、木本祥平選手に優勝のアシストをした。ジャンプ重賞馬にふさわしい素軽い足取りで、乗用馬としての実力もいかんなくアピールしていた。

 最終競技の障害飛越競技(80cm)では腕達者な選手が顔を合わせた。会場は緊張感に包まれ、人馬一体となった飛越に釘付けとなった。バーを落とさず、好タイムでゴールした選手には大きな拍手が送られた。同種目では初挑戦の船橋友紀恵選手が見事優勝し、審査員特別賞が贈られた。

 午後4時15分、会場では表彰式が行われ、成績上位者に表彰状と記念品が渡された。大会MVPに輝いた中村知世さんは、「馬場2課目はうまくいきませんでしたが、3課目ではまずまずの乗り方ができました。馬の力にも助けられたので、馬に感謝したいです。これからは座りを良くして、障害飛越に出場している馬を、馬場で乗りこなせるように頑張りたいです。グランドチャンピオンシップでは絶対優勝して、賞品のテレビを狙います。」と、最終戦へ向けて意欲を燃やしていた。グランドチャンピオンシップの優勝候補の一人として注目だ。

 今大会で審査を務めた関口知子さんは審査員講評で、「1月の大会が中止となり、練習期間が長かったこともあって、選手の上達が感じられました。レベルの高い大会だったと思います。馬もよく調教されており、選手の皆さんも上手に操っていました。」と、感心した様子で述べた。

 今年1月末に同施設で予定していた「新春乗馬大会」がノロウィルスとインフルエンザの影響で中止となり、大会関係者は大会の実施にほっと胸をなでおろす。ライディングヒルズ静内統括責任者の栃窪直人さん、「今回はやや少ない参加人数になりましたが、全員ケガなく、無事に実施できて良かったです。遊びのプログラムも盛り込み、時折アットホームな雰囲気も楽しんでいただけたかと思います。今回の結果で、グランドチャンピオンシップ最終戦へ向けて、優勝争いが拮抗して面白くなっています。次回の大会もふるってご参加いただきたいです。」と、安堵の表情で語った。シリーズのクライマックスへ向けて、選手の気合もますます増していくことだろう。

 ライディングヒルズ静内では3月末か4月初旬に「グランドチャンピオン大会」を予定している。

競技結果(競技、優勝選手、騎乗馬)

第1競技 馬場馬術競技(2課目) 中村宏 エルヴァージュ
第2競技 馬場馬術競技(3課目) 中村知世 エルヴァージュ
第3競技 チーム対抗巻き乗りリレー KSチーム(井向、内田、白石) ススム
第4競技 人間ばんば KSチーム(内田、昆、白石)
第5競技 こぼしちゃやーよ KSチーム(内田、昆) イッテツ
第6競技 ジムカーナ 本間飛鳥 イッテツ
第7競技 障害飛越競技(50cm) 木本祥平 スリーオペレーター
第8競技 障害飛越競技(80cm) 船橋友紀恵 ホワイトメロディ