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2011年度ブリーダーズスタリオンステーション種牡馬展示会が開催

  • 2011年02月22日
  • ブリーダーズスタリオンステーションでの展示会
    ブリーダーズスタリオンステーションでの展示会
  • マルカシェンク
    マルカシェンク
  • デュランダル
    デュランダル
  • ステイゴールド
    ステイゴールド
  • 300人を超える関係者が集まった
    300人を超える関係者が集まった

 新種牡馬マルカシェンクや新入厩馬デュランダルなどを擁する日高町のブリーダーズスタリオンステーションの2011年度種牡馬展示会が2月18日に行なわれた。小雨交じりの冷たい雨の中で300人を越える軽種馬生産関係者が集まり、同スタリオン繋養種牡馬に熱い視線を送った。

 午前11時にスタートした種牡馬展示会のトップに登場したのは新種牡馬マルカシェンク(8歳、父サンデーサイレンス)。サンデーサイレンスのラストクロップの1頭で、伊1000ギニー馬を母に持つ同馬は鋭い瞬発力を武器に2歳時には新馬~重賞の離れ業を記録。脚部不安に悩まされながらもマイル路線のトップクラスで活躍した。ときおり激しさを垣間見せながら周回を重ねて、集まった人たちの注目を浴びていた。同スタリオンとしては初お目見えとなるデュランダル(12歳、父サンデーサイレンス)はすでに重賞勝ちを出しているだけに貫禄十分。現3歳世代の2世代目産駒が物足りなく感じる人も少なくないが、この世代は産駒数が少ないことが事務局から説明された。改めて期待する声も多い。

 続いて、今年から産駒をデビューさせるスターキングマン(12歳、父キングマンボ)、アサクサデンエン(12歳、父シングスピール)。前者は東京大賞典(G1)をレコード勝ちした能力の持主で、後者は昨年の皐月賞(G1)、有馬記念(G1)優勝ヴィクトワールピサの半兄という良血。いずれも成功を予感させる背景がある。

 以下はスウィフトカレント(10歳、父サンデーサイレンス)、ハイアーゲーム(10歳、父サンデーサイレンス)、サイレントディール(11歳、父サンデーサイレンス)、ブラックタイド(10歳、父サンデーサイレンス)とサンデーサイレンス直仔が続いたあとは、イーストスタッドから戻ってきたブラックタキシード(15歳、父サンデーサイレンス)、と日高軽種馬農協門別種馬場からの再入厩となるダイタクリーヴァ(14歳、父フジキセキ)。そして、アドマイヤジャパン(9歳、父サンデーサイレンス)、タップダンスシチー(14歳、父プレザントタップ)、エアジハード(16歳、父サクラユタカオー)、トワイニング(20歳、父フォーティナイナー)、ブラックホーク(17歳、父ヌレイエフ)、フサイチコンコルド(18歳、父カーリアン)、スウェプトオーヴァーボード(14歳、父エンドスウィープ)、グラスワンダー(16歳、父シルヴァーホーク)と続いて、最後はナカヤマフェスタの活躍で世界水準種牡馬であることを示したステイゴールド(17歳、父サンデーサイレンス)。現役時代には香港ヴァース(G1)、ドバイシーマクラシック(G2)を制した国際派らしい産駒の活躍だ。威風堂々とした雰囲気でカメラの撮影に応えていた。

 総勢19頭。時間にして約40分の種牡馬展示会は冷たい雨を吹き飛ばすような熱気に包まれたまま幕を閉じた。