アロースタッド種牡馬展示会が開催
16日、内外の人気種牡馬を多数繋養する新ひだか町のアロースタッドで種牡馬展示会が開催され、バトルプランなど4頭の新種牡馬含む20頭の人気種牡馬が展示された。
集まった400人の前に最初に引いて出されたのはスーパーホーネット(8歳、父ロドリゴデトリアーノ)。父ゆずりの瞬発力を武器に2008年の毎日王冠(G2)ではウオッカを、2009年のマイラーズカップ(G2)ではカンパニーを退けたA級マイラーだ。森本オーナーは「残された夢は産駒でかなえて欲しい。みなさまのご協力をお願いいたします」とエールを送り、矢作芳人調教師は「仕上がりが早くて、息の長い活躍をしてくれました。産駒が生まれたら、できる限り見に行きたいと思います」と産駒の活躍を期待するコメントを送った。同馬は、2~7歳の長いキャリアの中で重賞4勝。2着4回と1歩届かなかったG1タイトルは産駒に託すかたちになる。
続いて南関東の長距離重賞で息の長い活躍をしたルースリンド(10歳、父エルコンドルパサー)、JRAのダート重賞において、鋭い追い込みを見せたワイルドワンダー(9歳、父ブライアンズタイム)が展示され、新種牡馬のトリを勤めたのは米国産のバトルプラン(6歳、父エンパイアメーカー)。同じく今年度から日本で供用されるエンパイアメーカーの直仔で、6月に行なわれたスティーヴンフォスターH(G1)では前脚に故障を発症しながらも2着に健闘。このときの勝馬ブレイムがブリーダーズCクラシック(G1)でゼニヤッタをやぶって話題となった。結局、そのときの怪我が原因で競走馬としては引退を余儀なくされたが、種牡馬として大きな期待を集めている。
新種牡馬のあとは再入厩馬。2年ぶりに帰ってきたタイキシャトル(17歳、父デヴィルズバック)、数少ない産駒が活躍しているミスキャスト(13歳、父サンデーサイレンス)。そして産駒がデビュー年度を迎えたシニスターミニスター(8歳、父オールドトリエステ)と話題のある種牡馬が紹介され、その後は産駒が活躍しているスマートボーイ(16歳、父アサティス)、サウスヴィグラス(15歳、父エンドスウィープ)、スズカマンボ(10歳、父サンデーサイレンス)、スズカフェニックス(9歳、父サンデーサイレンス)、アジュディミツオー(10歳、父アジュディケーティング)、アジュディケーティング(24歳、父ダンジグ)、バランスオブゲーム(12歳、父フサイチコンコルド)、サンライズペガサス(13歳、父サンデーサイレンス)、トップオブツヨシ(8歳、父タヤスツヨシ)、トーホウエンペラー(15歳、父ブライアンズタイム)、ワイルドラッシュ(17歳、父ワイルドアゲイン)、フサイチリシャール(8歳、父クロフネ)、フサイチホウオー(7歳、父ジャングルポケット)の順に展示された。
ほか、同スタッドには、ブライアンズタイム(26歳、父ロベルト)、ルーブルアクト(23歳、父ラシアンルーブル)、ロイヤルタッチ(18歳、父サンデーサイレンス)など26頭が種牡馬生活を送っている。