馬産地ニュース

フットケア研修会が行われる

  • 2011年02月18日
  • 新冠町で行われたフットケア研修会
    新冠町で行われたフットケア研修会
  • 進行と講師を務めたJFAの森達也氏
    進行と講師を務めたJFAの森達也氏
  • 蹄の基礎知識をレクチャーするJFAの富山琢磨氏
    蹄の基礎知識をレクチャーするJFAの富山琢磨氏

 蹄管理のノウハウは、将来の運動能力を左右するといっても過言ではない。また、蹄の健全性を確保し、見た目にも整った蹄を維持することが不可欠とされている。そのためには幼駒の時代から専門的な技術を習得した装蹄師による定期的な削蹄を励行し、機能的な蹄を作ることが求められている。愛馬を守るフットケアの重要性が高まる中、新冠町のレ・コード館シアターで2月16日、日高管内の生産育成者を対象としたフットケア研修会が開催された。

 この研修会はJBBA日本軽種馬協会の軽種馬経営高度化指導研修事業・肢蹄管理技術研修でJFA日本装蹄師会が受託して行ったもの。JFA装蹄教育センターの森達也氏、富山琢磨氏、JBBAの田中弘祐氏の3名が講師を務め、「ウマの肢蹄の機能や立ち方、幼駒の肢曲がりやその矯正方法の基本」、「蹄葉炎など蹄病の早期発見」、「日常のフットケア」などの最新情報をレクチャーした。

 研修会では蹄の仕組みや機能、役割などをスライドとテキストを使って解説。日々のフットケアは、裏ほりや蹄洗によってこまめにチェックして肢蹄の異常を初期段階で発見、症状が進行しそうなときは装蹄師、獣医師に相談することが悪化を未然に防ぐと訴えた。

 しかし、装蹄師や獣医師は飼育管理者から依頼を受けてからしか対処できないことから、いざというときのために「日頃から装蹄師、獣医師との連携を蜜にすることが大切では」と問いかけた。

 会場には生産者、育成者のほかJBBA生産育成技術者研修第32期生たちも出席。「どうしたら良い蹄ができるか」を一緒に学んだ。なお、同研修会は翌17日も白老町のJBBA胆振種馬場でも開かれた。