JBBA静内・胆振種馬場合同種牡馬展示会が開催
JBBA日本軽種馬協会静内、胆振合同展示会が2月16日、午前9時30分から同静内種馬場で開催された。胆振種馬場から駆けつけた3頭と、静内繋養の10頭。総勢13頭をひとめ見ようと約500人の生産者、生産関係者が集まって賑わいを見せた。
会に先立ち西村啓二同協会副会長は「導入を決めたエンパイアメーカーは、日本への輸出が決まると米国の競馬関係者から惜しむ声があがったほどの馬です。すでに実績十分な種牡馬はもちろん、今年から産駒をデビューさせるケイムホームや初年度産駒が産声をあげているヨハネスブルグなど自信を持ったラインナップですので、多くの方にご利用いただきたい」とあいさつのあと、遊佐繁基種場課長から1頭ずつ競走成績や産駒成績などを交えて自慢のラインナップが紹介された。
最初は胆振種馬場にけい養されている3頭。北海道市場取引馬で高松宮記念優勝馬サニングデール(12歳、父ウォーニング)、ドバイデューティフリー(G1)の優勝馬デビッドジュニア(9歳、父プレザントタップ)、名馬の殿堂入りを果たしているシルバーチャーム(17歳、父シルバーバック)。続いて産駒がコンスタントに活躍しているボストンハーバー(17歳、父カポウティ)、米2冠馬カリズマティック(15歳、父サマースコール)。産駒の総獲得賞金が100億円を超えているオペラハウス(23歳、父サドラーズウェルズ)は年齢を感じさせない覇気をアピールし、多様なカテゴリーで活躍馬を送るチーフベアハート(18歳、父チーフズクラウン)も体調のよさを示していた。
南北両半球でファーストシーズンチャンピオンサイアーになったストラヴィンスキー(15歳、父ヌレイエフ)、米チャンピオンスプリンターのアルデバラン(13歳、父ミスタープロスペクター)。重賞8勝のケイムホーム(12歳、父ゴーンウエスト)、欧米2歳チャンピオンのヨハネスブルグ(12歳、父ヘネシー)と豪華ラインナップが続く。
そして、初年度産駒の中から菊花賞馬ビッグウィークを出して人気沸騰中のバゴ(10歳、父ナシュワン)が紹介され、最後は米国のクラシックウィナー、エンパイアメーカー(11歳、父アンブライドルド)。ゆったりと伸びのあるつくり。雄大な馬格の同馬が登場すると集まった関係者からはどよめきがおこった。
同協会繋養種牡馬の多くは「特約なし」「不受胎時種付料返還特約及びフリーリターン特約付き」「フリーリターン特約付き、9月15日期限支払い」の3パターンの種付条件を用意して、配合牝馬をつのっている。