平取町の義経神社で初午祭が執り行わられる
2月8日の初午の日、平取町の義経神社で今年39回目を数える「初午祭」が執り行われた。
初午祭とは、同神社の御祭神である源義経公が騎馬武者として馬を大事にしたという言い伝えに由来し、更に初午の日に祈願をすれば願いが叶うと言われていることから昭和48年頃より斉行されている伝統行事。
神馬に跨がった行事者と共に参列者約200人が境内を参進。その後、社殿内で愛馬の息災と危難防除、先勝を祈願した。
放たれた矢を拾った人には幸運が訪れるという矢刺しの神事。行事者は毎年年男が務め、今年は川上満平取町長(60歳)が直垂(ひたたれ)姿で馬上から今年の鬼門「酉の方」西の方角へ3本の神矢(破魔矢)を放った。
激しい争奪戦の末1 本目の矢を手にした日高町のベーシカルコーチングスクールに勤める松橋久美子さんは「10年目でようやく手にすることができました。牧場の馬たちの活躍と家族が幸せに暮らせるようにお願いしたいです」と笑顔。2本目の矢は日高町の優駿学園3年生で、現在同町内の二風谷ファームで研修中の賀川友巳さんの元へ。3本目の矢は、函館から騎手を志し優駿学園へ通う1年生の竹田功さんが手にし、夢に向かって大きな弾みが付いたようだった。
行事者を務めた川上満町長は「とても緊張しましたが無事大役を果たせてほっとしています。皆様の愛馬の安全と活躍、平取町民の無病息災祈念しました」と笑顔で話していた。