ジェイエス冬季繁殖馬セールが行われる
本格的な出産・種付シーズンが間近となった1月26日、競走馬の総合商社(株)ジェイエスが主催する「冬季繁殖馬セール」が新ひだか町の北海道市場で開催された。
上場頭数は44頭(受胎馬16頭、空胎・未供用馬28頭)で売却頭数は34頭(受胎馬8頭、空胎・未供用馬26頭)。売却総額は60,910,500円、売却率は77.27%(受胎馬50.00%、空胎・未供用馬92.86%)、平均価格は1,791,485円(受胎馬2,067,188円、空胎・未供用馬1,706,654円)だった。昨年の同セールより売却総額、平均価格こそ下がったが、売却率は8割に迫る数字を残した。
最高価格馬はワイルドラッシュを受胎しているルクールドラメール(14歳、父サンデーサイレンス、母クリプティック、販売者柄崎州母氏)の4,882,500円で、福本次雄氏に落札された。空胎・未供用馬では明け4歳のネオヴェリーフェズ(父ネオユニヴァース、母フォルナリーナ、販売者社台ファーム)の3,832,500円で岡田スタッドによって競り落とされた。
なお、23頭上場された未供用馬はすべて売却となった。
(株)ジェイエスの藤原悟郎社長は「昨年より上場頭数が減ったため総額は下がったが、未供用の馬が売れたので、現役を終えた牝馬の価値を高めるというこの市場の目的は果たせたと思う。点数をつければ90点」と振り返り、今後は「牝馬を所有する馬主に、乗馬や地方競馬へ転売するだけでなく、市場で売却するやり方もあることを働きかけて上場頭数を増やしていきたい」と意欲的だった。
(株)ジェイエスの繁殖馬セールは2008年から10月と1月に開催。歴史は古く、これまでに、昨年のJRA最優秀2歳牡馬グランプリボス、2008年のJRA最優秀2歳牡馬セイウンワンダー、2009年天皇賞・春(G1)マイネルキッツといった活躍馬の母が上場されている。
詳しいせりの結果につきましては、(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。
◆(株)ジェイエスホームページ