日高女性軽種馬ネットワークがフォーラムを開催
1月21日、新ひだか町静内のコミュニティーセンターにて日高女性軽種馬ネットワーク“馬女ネット”のフォーラムが開催された。
このフォーラムは日高管内のサラブレッド生産に携わる女性による日高女性軽種馬ネットワークによるフォーラムで、一昨年に続いて2回目。当日は会員約20名が集まり、馬の診療所を運営する「株式会社 ノマドック」代表取締役で獣医師の荒井亜紀氏が講演を行った。
「夢をかなえるために」というタイトルで講演を行った荒井氏は、経営者や学者の言葉、論語を用いながら、経営のあり方、会計の捉え方、セミナー参加の勧めなどを話した。講演ではパワーポイントのスライドを使いながら、経営者として培った経験、知識を盛り沢山に伝え、参加者は真剣なまなざしで荒井氏の言葉を掴んでいる様子だった。講演の後半はグループディスカッションの時間となり、それぞれが牧場・自分自身の強み、弱み、目標について分析シートに書き込み、発表。
参加者からは、
「馬との会話、人との会話をもっと大事にしたい。」
「かつて勤めていた接客の仕事の経験を、牧場の仕事にも生かしたい。」
「中央競馬に入厩させる馬主をもっと増やしたい。」
「単調な作業が苦手です。」
「仕事がきつい。」
「馬には優しいが、人には厳しい。」
と、率直な意見が出され、荒井氏がその都度アドバイスを加えた。忙しなく業務に追われがちの方にとっては、ふと立ち止まって考える良い機会となったことだろう。講演会終了後は交流会が行われ、参加者は食事をまじえてなごやかに意見交換をした。
フォーラムを終え、日高女性軽種馬ネットワークの高村洋子会長はフォーラムを振り返って、「いろいろなノウハウを学ぶことは、日々の仕事で生かされることですし、仕事に対する意識向上のために、改めてこのような機会は重要だと思いました。これからも地域の婦人部ではできない、牧場で働く女性が仕事について語り合える場、自分磨きの場として、『馬女ネット』の活動を進めていきたい。」と、語った。
今後も同ネットワークではJRA関係者の協力を得ながら、せりに向けての技術研修や女性のメンタルケア、自己肯定に関する研修なども取り入れていくという。