新種牡馬バトルプランがシンジケート会員にお披露目される
新ひだか町のアロースタッドに導入された新種牡馬バトルプランが12月7日午前、シンジケート会員に初めてお披露目された。
バトルプランは父エンパイアメーカー、母フランダース、母の父シーキングザゴールドという鹿毛の5歳馬。米名門牧場オーヴァーブルックファームの生産で、母は米2歳牝馬チャンピオン、半姉サーフサイドは米3歳牝馬チャンピオンという優秀な血統を持つ。
競走成績は6戦4勝。昨夏の時点では2戦1勝の成績だったが、今年1月の復帰から4連勝でニューオーリンズS(G2)を制覇。G1初挑戦となったスティーヴンフォスターH(G1)は、レース中に右前脚繋靭帯断裂という重傷を負いながらブレイムの2着に健闘。このレースを勝ったブレイムが11月6日のBCクラシック(G1)で、無敗の名牝ゼニヤッタを破ったことで「怪我さえなければ」と、その実力が再評価されているところだ。
展示会にはシンジケート会員ら関係者50名が来場。ほとんどの会員が実馬と初対面となったことから、馬体や歩様、肢勢など、チェックに余念がなかった。バトルプランを目の当たりにした浦河町の生産者は「いい馬だね。種牡馬として成功することを願ってますよ」とニッコリ。視線の先を歩く新種牡馬を頼もしそうに見つめていた。
くしくも父エンパイアメーカーも来春からJBBA日本軽種馬協会静内種馬場で供用を開始するが、事務局の(株)ジェイエスでは「父エンパイアメーカーの偉大さは知られているところですが、ゆくゆくは父を追い抜いてほしいですね。お互いしのぎを削って日本産馬のレベルアップのためにお役に立てればいいですね」と相乗効果を期待していた。
展示会終了後の午後には場所を移し、シンジケート設立総会を開催。総会の中で来春の種付料は受胎確認後150万円と決まった。