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アドマイヤコジーンがレックススタッドに移動

  • 2010年12月06日
  • レックススタッドに到着したアドマイヤコジーン
    レックススタッドに到着したアドマイヤコジーン
  • 申し分のない種牡馬実績。関係者の期待は大きい。
    申し分のない種牡馬実績。関係者の期待は大きい。
  • 新居でリラックスするアドマイヤコジーン
    新居でリラックスするアドマイヤコジーン

 安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたアドマイヤコジーン(牡14歳、父コジーン)が12月6日午前、新ひだか町のレックススタッドに移動した。来シーズンからは同スタッドで種牡馬生活を送る。

 アドマイヤコジーンは父コジーン、母アドマイヤマカディ、母の父ノーザンテーストという血統。1996年大樹町の大樹ファームで生まれた芦毛の14歳だ。

 1998年10月に京都競馬場でデビュー。新馬、東京スポーツ杯3歳S(G3)、朝日杯3歳S(G1)と3連勝でG1を制覇し、同年のJRA最優秀3歳牡馬に選出された。その後は骨折による長期休養を余儀なくされ、復帰後はスランプに陥ったが、2002年の東京新聞杯(G3)で約3年ぶりの勝利を果たす完全復活。続く阪急杯(G3)も優勝し、安田記念(G1)ではJRA記録となる3年半ぶりのG1優勝を成し遂げ、JRA最優秀短距離馬のタイトルを手にした。

 2003年に種牡馬入り。初産駒がデビューした2006年にはNAR、JRAとも2歳新種牡馬の勝ち上がり第1号になるなど仕上がりの早さを見せ、2歳新種牡馬チャンピオンとなった。これまでにスプリンターズS(G1)などを制したアストンマーチャン、北海道2歳優駿(Jpn3)勝ち馬メトロノースといった重賞勝ち馬を送り出している。

 午前8時頃、社台SSを出発したアドマイヤコジーンは同SSスタッフとともに午前10時前、レックスSに到着。馬運車の中で大きく何度も雄叫びを上げ、ハツラツとした姿で新天地入りした。新たな馬房では終始リラックス。ほかの種牡馬たちとも打ち解けたムードで外を眺めていた。

 (株)レックスの前田暁常務は「さすが実績のある種牡馬、貫禄がありますね。まだまだ若いですし、産駒数も多いのでこれからも活躍が見込めるでしょう」と新たに仲間に加わったパートナーに期待を寄せていた。