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ローレルゲレイロが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2010年11月23日
  • 馬運車から降り立ったローレルゲレイロ
    馬運車から降り立ったローレルゲレイロ
  • 到着後、落ち着いた様子
    到着後、落ち着いた様子
  • 馬房から顔を覗かせるローレルゲレイロ
    馬房から顔を覗かせるローレルゲレイロ

 09年の高松宮記念(G1)、スプリンターズS(G1)を制し、同年のJRA賞最優秀短距離馬に輝いたローレルゲレイロが、種牡馬としての繋養先となる新冠町の優駿スタリオンステーションへ到着した。

 11月20日に京都競馬場で行われた引退式でファンに別れを告げると、そのまま馬運車に乗り込み、翌21日午後2時過ぎに到着。疲れた様子も見せず悠々と馬運車を降りる姿を確認すると、迎えた関係者からは笑顔が溢れていた。 

 ローレルゲレイロは父キングヘイロー、母ビッグテンビー、母の父テンビーという血統の6歳馬。

 06年6月に函館競馬場でデビュー勝ちをおさめ、同世代勝ち上がり1番乗りとなった。その後は朝日杯フューチュリティステークス(G1)2着など、堅実な走りでクラシック路線に駒を進めるが、日本ダービー (Jpn1)13着後はマイル〜短距離路線へ活路を見出し、4歳緒戦となった東京新聞杯(G3)で待望の重賞初勝利を飾った。

 5歳を迎えると才能が開花。春、高松宮記念(G1)父子制覇、秋にはスプリンターズS(G1)を制し、スプリントG1を春秋連覇。香港やドバイにも遠征した日本を代表するスプリンターは、通算28戦5勝(海外3戦0勝)総獲得賞金4億8248万円という成績をおさめた。

 同馬を生産した村田牧場の村田洋幸さんは「元気だし、思ったより落ち着いているようなので安心しました。遠征経験が豊富だから余裕なのかな。父キングヘイローもゲレイロも、ゼッケン13番で高松宮記念を勝っているから、産駒がゼッケン13番で出走して、三代制覇なんてことになったら最高ですね」と目を細めた。

 また、スタリオン事務局(株)優駿からは「シンジケートに関するお問い合わせはすでにいただいておりますが、この黒光りする雄大な馬格は電話では伝えることができないので…。種付けを検討している生産者の方はぜひ実馬を見ていただきたいですね」と声を弾ませていた。