馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会の定期総会が開催

  • 2010年11月22日
  • 協議会の様子
    協議会の様子
  • JBBA日本軽種馬協会松本豊事務局長
    JBBA日本軽種馬協会松本豊事務局長
  • 海外研修事業の報告
    海外研修事業の報告
  • ウエスタンワールドD-Jランチ代表の持田さんによる講演会
    ウエスタンワールドD-Jランチ代表の持田さんによる講演会

 全国の軽種馬青年部組織で構成される日本軽種馬青年部連絡協議会(三好直樹会長、会員288人)の第20回定期総会が11月17日、札幌全日空ホテルで開催された。

 次代を担う青年部組織が軽種馬の生産や育成技術などを互いに切磋琢磨し、親交と親睦を深めることを目的とした連絡協議会。全国から約30人が出席して、交流を深めた。

 浦河町の川越太郎さんを議長に選出して行なわれた議事「議案第1号 平成21年度事業報告ならびに収支決算について」「議案第2号 平成22年度事業報告ならびに収支予算案について」「議案第3号 年会費の徴収について」は、事務局からの説明によって満場一致で承認された。

 来賓として出席したJBBA日本軽種馬協会松本豊事務局長は「中央、地方ともに競馬の売上が伸び悩み、主催者は厳しい状況になっています。さらなる経費の節約が余儀なくされ、予算の削減もあると思います。この状況がさらに続くようだと、今までのような態勢では進められなくなることも考えられます」と生産界に対して警鐘を鳴らし「そういう中でも生産地からの要望が高かった牝馬対策については、牝馬のアローワンスの見直し、牝馬限定競走の見直しが一部主催者で行なわれ、また地方競馬全国協会が行ったグランダムジャパンなど、ファンの支援とともに浸透してまいりました」と生産者を励まし、「昨年秋から議論を煮詰めてきた『軽種馬生産育成のあり方に関する検討会』の報告書を参考にして欲しい」と生産者を促した。

 議会終了後には、同連絡協議会が11月4日から11日にかけて行なった海外研修事業に関する報告が辻陽団長からあり、また総会終了後にはウエスタンワールドD-Jランチ(帯広)の持田裕之さん(45)から、馬とのコミュニケーションに関する講演が行なわれた。講演には約50人が参加し、生産者の関心の高さをうかがわせた。