門別競馬場で子供たちによるポニーレース開催
11月3日、門別競馬場では浦河ポニー乗馬少年団によるポニーレース「第6回浦河ジュニア・ジョッキー杯」が行われた。
今回は小学2~6年の小学生9人が参加。12時35分頃、数々の名騎手が駆け抜けた門別コースに、真剣な表情の子供たちが堂々と入場した。馬場入りの頃に降っていた雨は発走時にはやみ、戦いの舞台は整った。スターターは鮫川愛美さん(小学4年)が務めた。
レースはアイビスサマーダッシュを見るかのような、スピード感に満ちた直線勝負となった。場内から声援が飛ぶ中、ガンバレタロウクン号とコンビを組んだ大池澪奈さん(小学4年)が真っ先にゴールを切った。2着は大池駿和さん(小学2年)とトットコハムタロウ号が奮闘。ニュージーランド出身のジーナ・ドレスナーさん(小学4年)は4着に入り、レース後はにっこりとピースサインを作った。重馬場の勝ち時計は21秒2。
優勝した大池澪奈さんは表彰式でマイクを向けられると、「レースは緊張したけど、勝てて良かったです。」と、笑顔を見せた。今回が自身初のレース挑戦だったが、見事な逃げ切り勝ちを決めた。表彰式には五十嵐冬樹騎手がプレゼンターを務め、日頃の練習の成果を発揮した子供たちをねぎらい、記念品と参加賞を贈った。
今回は11月7日に東京競馬場で行われるジョッキーベイビーズ決勝に挑む、北海道代表の根本ひなたさん(小学6年)、福久紗蘭さん(小学5年)も参加していた。3着に入った福久紗蘭さんにレースの感想を聞くと、「(騎乗した)ハクがよく走ってくれました。今日のレースに乗ったことで、ジョッキーベイビーズに向けて少し緊張がほぐれました。」と、ほっとした表情を見せた。目指す大一番に向けて、丁度良い腕慣らしとなったようだ。
文化の日のこの日は「馬の文化祭」と題して、門別競馬場では様々なイベントが行われた。ダート競馬の祭典・JBCの開催もあり、馬券勝負に打ち込むファンから家族連れ、若者、観光客まで、競馬場を満喫する人でにぎわった。とねっこ広場ではおなじみポニー体験乗馬やヤマメのつかみ取り大会、ホースシューズ、焼きそばB級グルメ対決など、盛りだくさんのイベントが随時進行した。
馬場では北海道和種馬(どさんこ)による「ジョッキージョッキー競走」(ビールジョッキーを片手にどさんこに騎乗した騎手が、同じ側の足が前後に動く走り“側対歩”で、着順と液体残量で優勝者を決定する競走)が行われた。8名の騎手によって争われたレースは、旭龍号に騎乗した池田賢治さんが着順・残量ともトップで総合優勝。北海道開拓時に使用した馬具をそのまま装着したどさんこの姿は観客の興味を引いた。
今年度のホッカイドウ競馬開催も残り僅かとなり、クライマックスを飾る11月18日の道営記念(H1)も迫ってきた。日に日に寒さが増してきた北海道だが、門別競馬場での熱い戦いを是非ご覧いただきたい。