ハービンジャーが社台スタリオンステーションに到着
今年のキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)優勝馬ハービンジャー(牡4歳、父ダンシリ)が11月4日午前、来シーズンから種牡馬生活を送る安平町の社台スタリオンステーションに到着した。
ハービンジャーは父ダンシリ、母ペナンパールという血統の英国産馬。昨年デビューすると3戦目のゴードンS(G3)で重賞初制覇。今年になり本格化すると、ジョンポーターS(G3)、オーモンドS(G3)、ハードウィックS(G2)と重賞3連勝を決め、欧州上半期の大一番キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)では、愛ダービー馬ケープブランコ、今年の英ダービー馬ワークフォースらに11馬身の大差をつけるコースレコードで圧勝した。今秋の凱旋門賞(G1)の有力候補と目されていたが、その後左前脚管骨骨折が判明。欧州生産者グループとの争奪戦の末、社台グループが購入し、このたび社台スタリオンステーションに導入されることとなった。
到着後、骨折箇所のレントゲン撮影、ボディチェックを済ませた“キングジョージ”勝ち馬は、早速集まった報道陣の前でお披露目。先輩種牡馬の威嚇にも動じることなく振る舞い、周囲に圧倒的な存在感を示した。
社台SSの徳武英介氏は「管囲も太くて、肩のつくりも素晴らしいですね。ヨーロッパ型ではなく日本で走っていた馬のような体型をしています。いままで当種馬場にいた種牡馬とはまったく違う新しいタイプ。配合相手はサンデーサイレンス系牝馬になると思います」と夢を広げていた。