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ハービンジャーが社台スタリオンステーションに到着

  • 2010年11月05日
  • 報道陣にお披露目されたハービンジャー
    報道陣にお披露目されたハービンジャー
  • 「次世代の種牡馬」と関係者の期待は高い
    「次世代の種牡馬」と関係者の期待は高い
  • 余裕の表情で周囲を見つめる“キングジョージ”勝ち馬
    余裕の表情で周囲を見つめる“キングジョージ”勝ち馬

 今年のキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)優勝馬ハービンジャー(牡4歳、父ダンシリ)が11月4日午前、来シーズンから種牡馬生活を送る安平町の社台スタリオンステーションに到着した。

  ハービンジャーは父ダンシリ、母ペナンパールという血統の英国産馬。昨年デビューすると3戦目のゴードンS(G3)で重賞初制覇。今年になり本格化すると、ジョンポーターS(G3)、オーモンドS(G3)、ハードウィックS(G2)と重賞3連勝を決め、欧州上半期の大一番キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)では、愛ダービー馬ケープブランコ、今年の英ダービー馬ワークフォースらに11馬身の大差をつけるコースレコードで圧勝した。今秋の凱旋門賞(G1)の有力候補と目されていたが、その後左前脚管骨骨折が判明。欧州生産者グループとの争奪戦の末、社台グループが購入し、このたび社台スタリオンステーションに導入されることとなった。 

 到着後、骨折箇所のレントゲン撮影、ボディチェックを済ませた“キングジョージ”勝ち馬は、早速集まった報道陣の前でお披露目。先輩種牡馬の威嚇にも動じることなく振る舞い、周囲に圧倒的な存在感を示した。

  社台SSの徳武英介氏は「管囲も太くて、肩のつくりも素晴らしいですね。ヨーロッパ型ではなく日本で走っていた馬のような体型をしています。いままで当種馬場にいた種牡馬とはまったく違う新しいタイプ。配合相手はサンデーサイレンス系牝馬になると思います」と夢を広げていた。