JBCクラシック(Jpn1)はスマートファルコンが優勝
先に行われたJBCスプリント(Jpn1)の興奮冷めやまぬ中、続いて行われたのはJBCクラシック(Jpn1)。夏に行われた帝王賞(Jpn1)で、ダート競馬に一時代を築いたカネヒキリ、ヴァーミリアンを破り、前哨戦の日本テレビ盃(Jpn2)も完勝した地元船橋のフリオーソが単勝170円の1番人気、東海ステークス(G2)、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn2)と重賞2連勝のシルクメビウスが2番人気、前走マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を制しG1馬の仲間入りしたオーロマイスターが3番人気に続いた。
4コーナー奥よりスタートするJBCクラシック(Jpn1)、大観衆のスタンドを通過しながらの序盤戦、場内を大きくざわめかせたのは、武豊騎手鞍上のスマートファルコン、大外からハナを主張すると、最後まで先頭を譲ること無くゴールへと駆け抜けた。2着のフリオーソに7馬身の差を付ける圧巻の勝利だった。
勝ったスマートファルコン(牡5歳、父ゴールドアリュール 母ケイシュウハーブ)はJpn2、Jpn3など重賞10勝の活躍馬だったが、悲願のJpn1初勝利となった。
本馬の生産は新ひだか町の岡田スタッド、有馬記念(G1)など重賞6勝のマツリダゴッホ、今年の北九州記念(G3)を勝ったメリッサなど多くの活躍馬を送り出している。悲願のJpn1優勝に岡田スタッドの岡田牧雄社長は「G2G3でタイトルを重ねてきましたが、自分の中ではもっと強い馬だと思っていたので、それが証明できて良かったですね。半兄のワールドクリークも古馬になってから東京大賞典(G1)を勝ったように、成長力のある血統だと思っていますので、これからは王道路線でも良いレースをしてくれるでしょう。とにかく気持ちの良い勝利でしたよ」と喜びを語ってくれた。王道を進む路線には、同じ父(ゴールドアリュール)を持つ同期のエスポワールシチーが大躍進を続けている。本馬との対決も楽しみだ。
この日のJBCスプリント(Jpn1)は610,657,500円、JBCクラシック(Jpn1)は船橋競馬1レースの売上レコードとなる934,536,700円、1日の総売上も2,449,902,400円とレコードを記録した。第11回JBCの舞台は2011年11月3日、5度目の開催となる大井競馬場で行われる。