テイエムオペラオーがレックススタッドに入厩
日高町のテイエム牧場日高支場に繋養されていたテイエムオペラオー(牡14歳、父オペラハウス)が11月1日午後、新ひだか町のレックススタッドに入厩した。同馬は来年の種付シーズンが終わる7月まで、同スタッドで種牡馬生活を送る。
テイエムオペラオーは父オペラハウス、母ワンスウエドという血統。1996年に浦河町の杵臼牧場で産声を上げた同馬は、1997年のHBA10月1歳市場に上場され、1050万円で取引された。
3歳時はアドマイヤベガ、ナリタトップロードとともに3強を形勢。皐月賞(G1)は同馬が、ダービー(G1)はアドマイヤベガ、菊花賞(G1)はナリタトップロードがそれぞれ制し、仲良く1冠を分け合った。4歳になると天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)、天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)と5つのG1を含め8戦全勝、重賞8連勝を記録。文句なしで年度代表馬に輝いた。翌年は天皇賞・春(G1)に勝ち、史上初の天皇賞3連覇を達成。総獲得賞金18億3518万9000円は世界記録となっている。
2002年に浦河町のイーストスタッドで種牡馬入り。翌2003年からは日高町のHBA日高軽種馬農協門別種馬場に繋養されていたが、同種馬場が今シーズン終了後に閉場することが決まっていたため、6月末にテイエム牧場日高支場へ移動していた。
7冠馬の到着にはスタリオンスタッフ総出で出迎え。馬運車が到着するとほかの繋養種牡馬たちがニューフェイスを歓迎するかのように一斉に嘶いた。癖や嗜好、健康状態などが確認されると用意された馬房へ。新たな住居にもすぐ適応し、早速裏窓からか顔を覗かせて新鮮な空気を吸っていた。
同スタッドはこの日、ヒシミラクル、カルストンライトオといった種牡馬が退厩したばかりだけって世界の賞金王の加入に大喜び。「これだけの名馬に関われるのは嬉しい限り。来年の種付シーズンが終わるまで責任を持って管理したい」と目を輝かせていた。