ヒシミラクルがレックススタッドを退厩
新ひだか町のレックススタッドに繋養されていたヒシミラクル(牡11歳、父サッカーボーイ)が11月1日、浦河町の中村雅明牧場に移動した。
ヒシミラクルは2001年のHBAトレーニングセール出身馬。大塚牧場から上場されると阿部雅一郎オーナーに682万5000円で取引された。
デビュー10戦目で初勝利を挙げると、クラシック追加登録料を払って菊花賞(G1)に出走。10番人気と低評価ながらファストタテヤマを鼻差抑え、トレーニングセール出身馬初のクラシックホースとなった。その後、低迷が続いたが天皇賞(春)(G1)でG12勝目。続く宝塚記念(G1)で得意のロングスパートを決め3つ目のG1を手にし、2003年のJRA最優秀内国産馬に輝いた。重賞3勝がすべてG1で、いずれも人気薄という個性派だった。
現役引退後の2006年に同スタッドで種牡馬入り。初年度産駒は現3歳となるが、産駒数が少ないこともあり、JRAでは未だ勝ち馬は出ていない。種付頭数も少なく、今年はわずか1頭だった。
同スタッドスタッフは「産駒がもう少し走ってくれれば良かったのですが・・・。ファンにも人気があったのでいなくなるのは残念。新天地で長生きしてほしい」と別れを惜しんでいた。なお、移動先となる中村雅明牧場には同じオーナー所有のヒシアリダーも繋養されているという。