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バゴ産駒がG1初制覇

  • 2010年10月25日
  • バゴ~2010年種牡馬展示会
    バゴ~2010年種牡馬展示会
  • バゴ~2009年撮影
    バゴ~2009年撮影

 JBBA日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬生活を送るバゴ(牡9)の初年度産駒ビッグウィーク(新ひだか町・カントリー牧場生産)が菊花賞に優勝した。

 バゴは仏国産。現役時代は仏、英、愛、米、日で通算16戦8勝2着1回3着5回。2歳時はクリテリウムインターナショナル(G1、芝1600m)を6馬身差で勝つなど4戦4勝。3歳春のクラシックは不参加だったが、ダービー当日に行なわれたジャンプラ賞(G1、芝1800m)で復帰すると、続くパリ大賞典(G1、芝2000m)も制して不敗の6連勝を記録。凱旋門賞(G1、芝2400m)を史上2位の好時計で制するなど、同年に欧州3歳牡馬チャンピオンに輝いた。

 4歳初戦のガネー賞(G1、芝2100m)を快勝して3年連続G1勝利を記録。その後もキングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(G1、芝2400m)3着、凱旋門賞(G1)3着、ブリーダーズCターフ(G1)4着と古馬のチャンピオンシップディスタンスで活躍。ジャパンカップ(G1)8着を最後に2006年から日本で種牡馬となった。

 種牡馬としても初年度産駒は2009年のセレクションセールで全頭売却、またサマーセールでは牡馬最高価格で取引されるなど高い期待を担い、その中の1頭ショウリュウが南関東のハイセイコー記念に優勝するなど、産駒の活躍でNAR新種牡馬チャンピオンになった。また、JRAでもオウケンサクラがフラワーカップ(G3)に勝つなど中央、地方で活躍馬を続出させていた。

 中西信吾場長は「とにかく嬉しい」と興奮さめやらぬ声で喜びを表現。「多くの方に期待され、この春は産駒の活躍で87頭の牝馬に配合することができました。まだ9歳と若いのでこれからも期待したいですね」と語った。

 なお、ビッグウィークを生産したカントリー牧場には、同協会が定めるボーナス権利としてJBBA日本軽種馬協会が所有する種牡馬の中から希望する任意の1頭の種付権利が寄与される。