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キタサンヒボタンに6番仔が誕生

  • 2010年10月15日
  • キタサンヒボタン2010~1
    キタサンヒボタン2010~1
  • キタサンヒボタン2010~2
    キタサンヒボタン2010~2
  • キタサンヒボタン2010~4
    キタサンヒボタン2010~4
  • キタサンヒボタン2010~3
    キタサンヒボタン2010~3
  • 母のキタサンヒボタン
    母のキタサンヒボタン

 2001年のKBSファンタジーステークス(G3)を勝ったキタサンヒボタン(牝11歳、父フジキセキ 母キタサンクイン)、今年は3月11日にメイショウサムソン産駒の牡馬が誕生している。 

 本馬の父メイショウサムソン(牡7歳、父オペラハウス 母マイヴィヴイアン)は3歳時に皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)の二冠を制覇。古馬となってからは天皇賞(G1)の春秋連覇を果たした。5歳時には凱旋門賞(G1)にも挑戦した(結果は10着)。通算成績27戦9勝(重賞6勝)。2009年より安平町・社台スタリオンステーションにて種牡馬入り、初年度は101頭の繁殖を集めた。 

 本馬の母キタサンヒボタンは2001年8月に札幌でデビュー、新馬戦→500万下→すずらん賞(OP)→KBSファンタジーステークス(G3)と4連勝、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では1番人気に推されたが0.2秒差の4着に惜敗した。明け3歳となる2002年、フィリーズレビュー(G2)も0.2秒差の3着に敗れはしたものの、桜花賞(G1)の有力馬という立場に変わりは無く、本番での活躍が期待されたが、桜花賞(G1)直前に屈腱炎を発症し、回避することとなる。

 1年5か月の休養を経て2003年の夏に復帰、降級して迎えた新潟日報賞を勝ち力のあるところを見せたが、屈腱炎を再発し引退となった。通算成績7戦5勝。母の母キタサンクインは1992年の全日本3歳優駿を制したキタサンテイオー(父サウスアトランティック)、2001年のニュージーランドトロフィー(G2)を制したキタサンチャンネル(父ヘクタープロテクター)などを送り出している。 

 「繁殖シーズン6年目を迎えますが、一度も休むこと無く6頭の産駒を送り出して仔出しの良い馬です。初年度は2回種付けしましたが、毎年1度で受胎するし、発情もとても分かりやすく手がかかりません。頭も良く性格も穏やかで素晴らしいお母さんですね」と語ってくれたのはカタオカステーブルの片岡拓章さん。 

 当歳については「6頭の仔出しの中で、牡馬は現2歳と当歳の2頭だけなので期待も大きいですね。性格は母親に似て従順な仔です。8月下旬に離乳したのですが、早くから大人びた感じがしますね。夏に北島三郎オーナーも見に来ましたが、気に入っていただいた様子で将来を楽しみにしていましたよ」と語ってくれた。ちなみに今年の配合はディープスカイ、『サンデーサイレンスの3×3』はかなり思い切った配合だ。

 「デビューしているヒボタンの仔は、3頭の内2頭がJRAで勝ち上がってくれたのですが、母のように連勝するのは簡単な事ではありませんね。それでも、2歳時に勝ち上がった後、骨折で長期休養していた3歳のキタサンスズランが治療を終え、先日競馬場へと向かったのでこれからの活躍に期待していますよ」と語ってくれた。キタサンヒボタン(緋牡丹)の仔達が、母を超える大輪を咲かせる事を期待したい。 

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