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ソリッドプラチナムに初仔が誕生

  • 2010年10月14日
  • ソリッドプラチナム2010~1
    ソリッドプラチナム2010~1
  • ソリッドプラチナム2010~2
    ソリッドプラチナム2010~2
  • ソリッドプラチナム2010~3
    ソリッドプラチナム2010~3
  • ソリッドプラチナム2010~4
    ソリッドプラチナム2010~4
  • 母のソリッドプラチナム
    母のソリッドプラチナム

 2006年のマーメイドステークス(G3)を優勝したソリッドプラチナム(牝7歳、父ステイゴールド 母リザーブシート)、昨年の2月に現役を引退し繁殖に入り、今年の4月2日に初仔となるジャングルポケット産駒の牝馬が誕生している。 

 本馬の父ジャングルポケット(牡12歳、父トニービン 母ダンスチャーマー)は通算成績13戦5勝(重賞4勝)。2001年に日本ダービー(G1)、ジャパンカップ(G1)と2つのG1を制しJRA賞年度代表馬・最優秀3歳牡馬を受賞した。2003年より安平町・社台スタリオンステーションにて種牡馬入り、毎年100頭以上の繁殖牝馬を集め、阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)、オークス(Jpn1)を勝ったトールポピー、菊花賞(Jpn1)を勝ったオウケンブルースリ、エリザベス女王杯(G1)を勝ったクィーンスプマンテ、天皇賞(春)(G1)を勝ったジャガーメイルなどを送り出している。 

 本馬の母ソリッドプラチナムは2005年11月にデビューし、2戦目に初勝利を挙げた。春の牝馬クラシックに間に合わなかったものの、翌年4月に2勝目を挙げ、続く白百合ステークス(OP)では2着と健闘、初重賞挑戦となったマーメイドステークス(G3)は古馬牝馬を相手にしたものだったが軽量を活かして優勝、重賞初制覇を果たした。その後、勝ち星を重ねることは叶わなかったが、2007年2008年と続けて3着に入るなどマーメイドステークス(G3)には縁のある馬だった。通算成績26戦3勝。 

 2009年2月の松籟ステークス4着を最後に引退、生まれ故郷の新ひだか町・橋本牧場にて繁殖入りした。初めてのお相手にはジャングルポケットが選ばれ、1度目で無事に受胎、4月2日に初仔の誕生となった。 

 「母のソリッドプラチナムは大人しい性格とは言えません。初産なので苦労しましたが、最近やっとお母さんらしくなってきました。当歳も母の気性を受け継いでやんちゃな性格をしていますが期待しています」と語ってくれたのは橋本牧場の橋本博さん。今年はアドマイヤムーンを受胎しているという。 

 ソリッドプラチナムの母母インヴァイトは、2003年のNHKマイルカップ(G1)を勝ったウインクリューガーの母というだけでなく、5歳下の妹はウインドインハーヘア(三冠馬ディープインパクトの母)にも繋がっている。 

 「残念なことにインヴァイトは2007年に腸捻転で亡くなってしまいました。一族の血統は出来るだけ残すようにしています。インヴァイトの血統から活躍馬が続いてブラックタイプを繋げていきたいですね」と橋本さんは力強く語ってくれた。 

 橋本さんはブログを立ち上げ、生産馬の近況や馬産地の話題など取り上げている。若い生産者の生の声は、関係者だけでなく競馬ファンにも好評だそうだ。ぜひ御覧下さい。

●橋本牧場ブログ「ラフドラフト」