馬産地ニュース

フローラルCはクラーベセクレタが競り勝つ

  • 2010年09月27日
  • クラーベセクレタが叩き合いを制す
    クラーベセクレタが叩き合いを制す
  • レース後のクラーベセクレタ
    レース後のクラーベセクレタ
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん
  • イベントでにぎわう「とねっこ広場」
    イベントでにぎわう「とねっこ広場」

 9月23日、門別競馬場では2歳牝馬による重賞、第10回フローラルカップ(H3)[ジャングルポケット賞]が行われた。

 8頭立ての少頭数となったが、栄冠賞(H2)の勝ち馬クラーベセクレタや2歳重賞でここ3走3、2、3着と堅実な成績を残すマツリバヤシ、目下2連勝中のトーセンノーブルら注目の2歳馬が参戦した。距離はダート1700m。

  レースはリリーが逃げ、人気のクラーベセクレタは3番手追走。先行馬をにらみながらマツリバヤシが中団待機策をとった。4コーナーでは各馬3馬身圏内にひしめき、直線での決め脚勝負に。脚色良く抜け出したのはやはり実績上位のクラーベセクレタ、マツリバヤシの2頭。ゴール間際まで激しい叩き合いとなったが、最後はクラーベセクレタがマツリバヤシの追撃を振り切り、見事重賞2勝目を飾った。2着はマツリバヤシ。3着にはビービービアンカが入った。

  クラーベセクレタに騎乗した佐々木国明騎手は、「直線では並ばれて一旦前に出られましたけど、差し返してくれました。良い根性を見せてくれましたね。“先行力を生かす競馬を”と調教師から指示があったので、その通りのレース運びができました。追い比べに勝てて感激しています。これからも応援宜しくお願いします。」と、表彰式のインタビューで答えていた。佐々木国明騎手は2007年のカミヒコーキに続き、2度目のフローラルカップ(H3)優勝となった。

  クラーベセクレタは安平町のノーザンファーム生産馬。門別競馬場でレースを見守った調教主任の広瀬春行さんは、「優勝できてホッとしました。最後の直線は競り合いになったので応援にも力が入りましたね。根性のある馬です。夏のJRAでのレースではイレ込んで力を発揮できませんでしたが、今回は落ち着きもあり、パドックの気配も良かったですね。」と、笑顔で振り返った。今後は10月21日のエーデルワイス賞(Jpn3)に向けて調整される予定だ。

  また、祝日のこの日は「秋のケイバまつり」と題して門別競馬場では様々なイベントが行われた。地場産商品を並べた「ひだか特産市」、「日高こだわりうまいもの市」のほか、「フリーマーケット&ちびっこ縁日」、前回から好評の「ウニモグ体験乗車」、子供向けの「ポニー体験乗馬」などを実施。秋の肌寒さを感じさせないほど、競馬場は終日熱気にあふれていた。