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ゴールデンジャックの10番仔が誕生

  • 2010年09月14日
  • ゴールデンジャック2010~1
    ゴールデンジャック2010~1
  • ゴールデンジャック2010~2
    ゴールデンジャック2010~2
  • 母ゴールデンジャックと当歳~1
    母ゴールデンジャックと当歳~1
  • 母ゴールデンジャックと当歳~2
    母ゴールデンジャックと当歳~2
  • 放牧地での様子
    放牧地での様子

 1994年の報知杯4歳牝馬特別(G2)、サンスポ4歳牝馬特別(G2)と牝馬クラシックのトライアルレースを2勝したゴールデンジャック(牝19歳、父アフリート 母コマーズ)、3月9日にダイワメジャー産駒の牝馬を無事に出産している。 

 本馬の父ダイワメジャーは、3歳時、皐月賞(G1)トライアルのスプリングステークス(G2)で11番人気の人気薄ながら3着に入り、本番の皐月賞(G1)でも10番人気の低評価を覆しての戴冠を果たした。「喉鳴り(喘鳴症)」の治療を施し、本格化したのは5歳秋、毎日王冠(G2)、天皇賞(秋)(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)と重賞3連勝、距離が長いと言われた有馬記念(G1)でも3着と好走し、翌年も安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)を優勝、2年連続してJRA最優秀短距離馬を受賞した。 

 重賞8勝(うちG1レース4勝)、通算28戦9勝の成績を挙げ、2008年より安平町の社台スタリオンステーションにて種牡馬入り。初年度223頭、2年目181頭と種付けを行ない、今年が種牡馬3シーズン目となる。 

 本馬の母ゴールデンジャックは、1997年の中京記念(G3)15着を最後に引退繁殖入り、その年から種付けを行ない、翌年に生まれた初仔が関屋記念(G3)など重賞を3勝したサイドイワインダー(父トニービン)だ。その後もJRAで3勝を挙げているゴールデンガッツ、金沢の重賞・中日杯を勝ったゴールデンミションなどを送り出している。JBCスプリント(G1)などダート重賞6勝のスターリングローズ(父アフリート)はゴールデンジャックの6歳下の全姉弟になる。 

 「死産や不受胎が続き4年ぶりですから今年は無事に生まれてくれて本当に良かったですね。牝馬ですが性格のキツイところがあります。半姉のセントクリスマス(牝9歳、父コマンダーインチーフ)が繁殖として帰って来ていますが、ゴールデンジャックの仔としては2頭目の牝馬なので将来の繁殖牝馬としても期待しています」と語ってくれたタバタファームのスタッフ。 

 本馬の半兄となるサイドワインダー、最大の金星とも言えるレースは、上がり32.6秒の末脚でダイワメジャーを差し切った関屋記念(G3)だろう。そのダイワメジャーとの配合だけに、将来の活躍が今から楽しみだ。