バトルプランがアロースタッドに入厩
来年の種付けシーズンに向け、新たな血を求めて馬産地も動き出した。8月10日には輸入新種牡馬のトップを切って、バトルプラン(牡5歳、父エンパイアメイカー)が、繋養先となる新ひだか町のアロースタッドに入厩。新生活の準備に入った。
バトルプランは米国の名門牧場、オーヴァーブルックファーム生産の鹿毛馬。父エンパイアメイカーはベルモントS(G1)、フロリダダービー(G1)、ウッドメモリアルS(G1)といったG1を制したチャンピオンホース、母フランダースは米2歳牝馬チャンピオンで、半姉サーフサイドは米3歳牝馬チャンピオンという素晴らしい血統背景を持つ。
競走成績は米6戦4勝。今年3月のニューオーリンズH(G2)で重賞初制覇を果たしたが、1番人気で出走したスティーヴンフォスターH(G1)2着後に右前脚繋靭帯断裂が判明したため、志半ばにして引退を余儀なくされた。
スタッドインして約1か月が経過。輸送時に減った馬体重も回復し、いまは570キロを超える雄大な姿で放牧されている。すでに総額2億7500万円のシンジケートも結成。無事ならば今年のBCクラシックの最有力候補に目されていた逸材だけに、連日軽種馬関係者が視察に訪れるほどの人気という。
シンジケート関係者は「以前から種牡馬候補として注目していました。故障のためG1タイトルは取れませんでしたが、勝っていたら逆に評価が上がって手が出なかったかもしれませんので、考え方を変えれば良い買い物ができたともいえます。ご覧のとおり伸びのある柔らかい身体をしています。色々な繁殖との配合が可能なので楽しみです」と期待は大きい。