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テイエムリズムに10番目の仔が誕生

  • 2010年09月03日
  • テイエムリズム2010~1
    テイエムリズム2010~1
  • テイエムリズム2010~2
    テイエムリズム2010~2
  • テイエムリズム2010~3
    テイエムリズム2010~3
  • 母のテイエムリズムと当歳
    母のテイエムリズムと当歳
  • 放牧地での様子
    放牧地での様子

 1990年の第10回小倉3歳ステークス(G3)を勝ったテイエムリズム(牝22歳、父プルラリズム 母ホッカイセーラン)、今年は5月19日にテイエムオペラオー産駒の牝馬が誕生している。

 本馬の母テイエムリズムは1990年7月小倉競馬場でデビュー、新馬戦を逃げ切り勝ちで勝利すると、2戦目の小倉3歳ステークス(G3)でも逃げ切り勝ちを決めた。岩元市三調教師と竹園正繼オーナーのコンビにとっての記念すべき重賞初勝利となった。後にこのコンビはG1通算7勝のテイエムオペラオーを送り出す事となる、翌年の桜花賞(G1)にも参戦したテイエムリズム(結果は14着)だったが、その後勝ち星を挙げることは叶わず9戦2勝の成績で引退、1992年より繁殖入りした。

 当初は生産牧場の野坂牧場にて繁殖生活を送っていたテイエムリズムだったが、鹿児島のテイエム牧場などを経て、現在は新ひだか町の石川栄一牧場にて繁殖生活を送っている。

 「同じ九州馬主である”コウエイ”の伊東政清オーナーの紹介で、竹園オーナーに何頭か馬を買ってもらった縁から、種付けシーズンの預託を任されることとなったのですが、なかなか受胎率が悪くて苦労しました」と語るのは石川栄一さん。2000年~2004年は4年間不受胎が続いたそうだ。

 テイエムリズムを竹園オーナーから譲ってもらった2004年からは石川さんの所有馬として繁殖生活を送っているが、その後も竹園オーナーとの縁から配合種牡馬にはテイエムサンデーやテイエムオペラオーが選ばれ、生まれた仔は竹園オーナーが購入している。

 「竹園オーナーの種牡馬ばかり付けて来ましたが、生まれてきたのは2頭のテイエムサンデー産駒(テイエムリリー牝3歳、テイエムマーテル牝2歳)だけでした。テイエムオペラオーを種付けした2004年は不受胎だったので、テイエムオペラオー産駒は今年が初めてです。今までのテイエムリズムの仔と違って小さめですが、バネがあるし筋肉の質が良いですね。これはちょっと面白いかも知れませんよ。」と当歳について石川さんは語ってくれた。