馬産地ニュース

第2回ジョッキーベイビーズ北海道地区予選決勝が行われる

  • 2010年08月13日
  • サンジ号とのコンビで福久さんが優勝(ゼッケン2番)
    サンジ号とのコンビで福久さんが優勝(ゼッケン2番)
  • スターターは伊藤萌さんが務めた
    スターターは伊藤萌さんが務めた
  • 決勝レースへの切符を手にした2名
    決勝レースへの切符を手にした2名
  • 優勝した福久紗蘭さん
    優勝した福久紗蘭さん
  • 表彰式の記念撮影
    表彰式の記念撮影

 8月11日、門別競馬場では第2回ジョッキーベイビーズ北海道地区予選決勝が行われた。

 ジョッキーベイビーズとは、JRAが全国各地で行われる草競馬の主催者と連携して行う、全国ポニー競馬選手権。馬産地の牧場関係者による発案で昨年実現した。今年は8月1日にJRA日高育成牧場で行われた選考会を経て、浦河、新ひだか町より小学2年生から中学1年生の8名が地区代表決定戦に挑んだ。 

 激しい雨が降りしきる中、19時30分頃、レースはスタート。スターターは小学4年生の伊藤萌さんが務めた。馬場一杯に広がった8頭は人馬一体となって直線コース300mをあっという間に走り抜け、場内からは疾走する子供たちに大きな声援が飛んでいた。

 レースはセン馬11歳のサンジ号とのコンビを組んだ福久紗蘭さん(小学5年生)が好スタートから逃げ、そのまま一目散にゴールに飛び込んだ。2着には小差でセン馬10歳のハク号に騎乗した根本ひなたさん(小学6年生)が入り、女性騎手が上位を独占。上位2名は北海道地区代表として11月7日、東京競馬場で行われる決勝レースへ出場する。 

 レース後は多数の報道陣が騎乗を終えた8名を取り囲み、重賞レースさながらの表彰式が行われた。優勝した福久紗蘭さんにレースの感想を聞くと、「頑張って追いました。隣りで走っていたハクが強いので、どうなるかなと思いましたが、馬がよく走ってくれました。まさか(東京競馬場に)行けるとは思っていませんでした。決勝レースに向けてこれからまた練習を頑張ります。」と、興奮冷めやらぬ様子で話してくれた。 

 2着となった根本ひなたさんは、実家の生産馬(ハッピーネモファーム)で昨年のNHKマイルカップ(G1)優勝馬ジョーカプチーノの上田けい子オーナーのご厚意により、オーナーの勝負服を着用してレースに臨み、見事東京競馬場への切符を手にした。レース後はほっとした表情で、「大雨でしたが、特に影響はありませんでした。外からよく伸びている馬が見えたので、はじめは3着かなと思ったのですが、2着だったのでびっくりしました。東京競馬場に行けることになり、夢のような気分です。北海道地区代表として優勝を目指して頑張ります。」と話し、決意を新たにしていた。

 昨年の第1回ジョッキーベイビーズ(決勝)は北海道代表の木村拓己さんが素晴らしい手綱捌きで快勝した。今年は北海道代表として福久さん、根本さんに緑あふれた東京競馬場の芝コースを力一杯駆け抜けて欲しい。