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テイエムオーシャンの半弟が誕生

  • 2010年07月30日
  • リヴァーガール2010~1
    リヴァーガール2010~1
  • リヴァーガール2010~2
    リヴァーガール2010~2
  • 母のリヴァーガールとリヴァーガール2010~1
    母のリヴァーガールとリヴァーガール2010~1
  • 母のリヴァーガールとリヴァーガール2010~2
    母のリヴァーガールとリヴァーガール2010~2

 2001年の桜花賞(G1)、秋華賞(G1)の牝馬二冠を制したテイエムオーシャン(牝12歳、父ダンシングブレーヴ)の母リヴァーガール、今年は5月30日にアドマイヤムーン産駒の牡馬が誕生している。 

 本馬の父アドマイヤムーンは2005年7月デビュー、3連勝で札幌2歳ステークス(G3)を制し重賞初制覇。3歳時には共同通信杯(G3)、弥生賞(G2)を連勝し、クラシックでも人気に推されたが、1番人気の皐月賞(G1)は3着、3番人気の日本ダービー(G1)は7着に終わった。その後も重賞戦線で活躍を続けたが、初の海外挑戦となった香港カップ(G1)では惜しくも2着に敗れる。4歳時に再び海外挑戦し、ドバイデューティフリー(G1)で念願のG1初制覇を果たすと、この年は宝塚記念(G1)、ジャパンカップ(G1)を優勝、2007年度のJRA賞年度代表馬(JRA賞最優秀4歳以上牡馬)を受賞した。通算成績17戦10勝。2008年より日高町のダーレージャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬入り、本馬は種牡馬2年目の産駒となる。 

 本馬の母リヴァーガールは中央11戦1勝の成績だったが、母に桜花賞(G1)馬エルプス、父にリヴリアという血統背景から繁殖入り。2番仔から桜花賞(G1)馬テイエムオーシャンを出した。今年生まれた本馬は12番目の仔になる。 

 「母のリヴァーガールは、今までに12頭の仔を出産していますが、牝馬が9頭というメス腹で、この仔は8年ぶりの男の子です。性格はお母さんに似ておっとりしています。体型的には(コロンとしていた)エンドスウィープの血統って感じでは無いですが、顔立ちはアドマイヤムーンに似ていますね」と語ってくれたのは川越ファームの川越敏樹さん。 

 母のリヴァーガールは毎年出産予定日が遅れがちで、今年の出産も予定日の5月23日から1週間遅れてしまったので今年の種付けは休ませたそうだ。川越ファームにはテイエムオーシャンを始めとしてウインレジーナ、アクアブルーマーチなどリヴァーガールの仔が繁殖牝馬として戻って来ている。「(リヴァーガールの)跡取りが広がっていますが、一族からまたテイエムオーシャンみたいな活躍馬が出てきて欲しいですね」と語る川越さん、本馬に対する期待は大きい。