馬産地ニュース

未来の装蹄師が馬産地で研修

  • 2010年07月28日
  • 北海道研修に参加した15期生8名
    北海道研修に参加した15期生8名
  • 先輩装蹄師の装蹄を見つめる15期生たち
    先輩装蹄師の装蹄を見つめる15期生たち
  • 開業装蹄師の指導を受けながら装蹄する15期生
    開業装蹄師の指導を受けながら装蹄する15期生

 競走馬の脚を守る装蹄師を目指す、日本装蹄師会装蹄教育センター(栃木県宇都宮市)の15期生8名が、7月20日からの「平成22年度装蹄師認定講習会北海道研修」で、日高・胆振の馬産地で研修を行った。

 同研修ではJRA日高育成牧場、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場、社台スタリオンステーションなどの施設を見学。新ひだか町の新和牧場では実際に削蹄を行った。

 開業装蹄師が見本を示した後、8名は繁殖牝馬の蹄を装蹄。馬の扱い方、脚の持ち方、やすりのかけ方など、先輩の指導を受けながら丁寧に課題をこなした。センターの講習では研修用の馬がほとんど。生身の馬を触るのは初めてに等しく、うまくいかない現実に生徒は戸惑いを隠せないでいた。

 牧場の貴重な財産である馬を快く提供した同牧場の谷岡毅代表は「センターを巣立った先輩方は馬産地で活躍しています。装蹄師は身体が資本ですので、皆さんも体調管理に気をつけて立派な装蹄師になってください」とエールを送っていた。

 同センターは国内唯一の装蹄師を養成する教育機関。1年の講習後、認定試験にパスすれば、装蹄師免許を手にすることができる。

 平成23年度の受講生は11月15日から願書受付開始。募集人員は16名以内で、平成23年4月1日現在で、満18歳以上が応募資格となっている。募集要項・詳細は日本装蹄師会のホームページ(http://www.farriers.or.jp)まで。