ウイニングチケット・ビワハヤヒデが函館競馬場にて展示
93年の牡馬クラシック戦線を争った、日本ダービー馬ウイニングチケットと、菊花賞馬ビワハヤヒデの展示が25日に函館競馬場で行われた。
まず、ふれあいパドックに姿を見せた2頭は、ウイニングチケットがパドック、ビワハヤヒデは馬房の中から顔をのぞかせながらファンと交友を図った。
昼休みにパドックに姿を見せた2頭は、つかず離れずの距離でパドックを周回。この2頭を見守るかのようにウイニングチケットの主戦を務めた柴田政人調教師、ビワハヤヒデの主戦を務めた岡部幸雄さんが司会の杉本清さんに招き入れられて、当時の想い出話などに花を咲かせた。
「ダービーで早めに抜け出た時には、ゴールまで我慢してくれとだけ考えていました。昔はパドックに出てくるとちゃかちゃかしていましたが、今はダービーのパドックのように悠々と歩いていますね」(柴田調教師)
「現役時のように若々しい馬体をしており、今でも鞍を置いたら走れそうな気がします。ダービーの頃まではじわじわと伸びてくる印象があったのですが、夏を越して瞬発力が産まれたことが、菊花賞での着差に現れたと思います」(岡部氏)
ちなみにウイニングチケットはデビューの地がこの函館競馬場。柴田調教師はゆかりの場所となった函館の想い出話、そしてグランドオープンした函館競馬場の感想なども話していた。
昼休みに行われた展示ではパドックに幾重の人垣ができただけでなく、3階の観覧スペースも一杯に。また、先着入場者にプレゼントされた2頭のオリジナルポスターも開門早々品切れとなるなど、クラシックホース2頭の根強い人気を証明していた。パドックでのお披露目は最終レース終了後にも行われたが、多くのファンが競馬場に残り、2頭が周回を重ねていく姿をいつまでも見守っていた。