馬産地ニュース

セレクションセール当歳が開催される

  • 2010年07月22日
  • 牡の最高価格馬:サンタナーズソング2010
    牡の最高価格馬:サンタナーズソング2010
  • 牝の最高価格馬:マイラヴユアラヴ22
    牝の最高価格馬:マイラヴユアラヴ22
  • サンタママの22
    サンタママの22
  • リンデンシラユリの22
    リンデンシラユリの22
  • 賑わいを見せる展示会場
    賑わいを見せる展示会場

 HBA日高軽種馬農業協業組合が主催する「セレクションセール/サラブレッド当歳」が7月21日、曇天の新ひだか町静内神森の北海道市場で開催された。

 上場頭数は102頭(牡81頭、牝21頭)。売却頭数は23頭(牡20頭、牝3頭)で売却率は前年比0.91%減の22.55%だったが、上場頭数の大幅減(60頭減)が響いて総売上は216,405,000円(前年比213,990,000減)となった。1歳市場とは対照的に4年連続の下落。平均価格は1,917,271円減の9,408,913円だった。荒木正博同農協組合長は「厳しい数字になったが、当歳市場の特色をもっと色濃く出すために、垂涎の良血馬を揃えなければならない。次年度にむけて市場委員会等で改善点を打ち出して行きたい」と出直しを誓った。

 最高価格馬は新冠町の村上雅規氏が生産した「サンターナズソング2010」(牡、父ゼンノロブロイ)。母は2002年のアネモネSを制して桜花賞まで駒を進めた馬。人気沸騰中の父ゼンノロブロイ産駒ということも評価され、23,310,000円でグローブエクワインマネージメント(有)が落札した。

 これに続いたのは、新ひだか町の大典牧場が生産した「サンタママの22」(牡、父アドマイヤムーン)。バブルガムフェローやトキオパーフェクトらを擁する母系に加え、デビューを来年に控えたアドマイヤムーン産駒という血統。(株)ユニオンオーナーズクラブがせり合いを制して18,270,000円で落札した。

 3番目の高額取引となったのは新ひだか町の中田英樹氏生産の「リンデンシラユリの22」(牡、父ネオユニヴァース)。初年度から2年連続で皐月賞馬を輩出したネオユニヴァースに、祖母にエリザベス女王杯(G1)を制したリンデンリリーがいる血統。深見富朗氏が17,850,000円で落札した。

 また、牝馬の最高価格は新冠町の大作ステーブル生産の「マイラヴユアラヴ22」(牝、父パーソナルラッシュ)を6,300,000円で深見富朗氏が落札した。

 その他注目されるところでは1998年の函館3歳S(G3)に勝ったリザーブユアハートの半弟「スペシャルアラートの2010」(牡、父フジキセキ)が12,705,000円で竹園正継氏が購入した。